プロローグ ページ1
ふたつの騎士団の長の子供であるシマとサカはとても仲が良く、毎日のように遊んでは剣術を磨き上げました。
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志麻｢ふっ、くっ、やっ！｣
坂田｢くっ、はっ！｣
キンっ...
志麻｢ふぅ...これで俺の3695勝、2189敗だ！｣
坂田｢くっそ〜！！また負けた！！｣
志麻｢ははっ、また明日、だな｣
坂田｢明日こそは勝つ！！｣
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坂田｢よぉ！シマ！！｣
志麻｢お！サカ！お前と晩餐かぁ、嬉しいわ｣
坂田｢俺も！あ、シマこれあげるわ｣
志麻｢いや魚嫌いやからって乗せんなよw｣
坂田｢だって嫌いやもん！そんなん言うんやったらシマの嫌いな野菜食べたらへんからな！！｣
志麻｢今すぐに交換しよか｣
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志麻｢なぁ、サカ｣
坂田｢ん？なんやシマ？｣
志麻｢俺さ、将来お前と一緒に、この王国を守っていきたい｣
坂田｢...俺もや！約束やでシマ！｣
志麻｢おう！！｣
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そうして平和に暮らしてきた王国。
ところがある日国王陛下が亡くなられてしまいました。
｢この王国をアイランド家、スロープ家のふたつの騎士団に任せる｣
とだけ遺言を残して。
そこでアイランド家、スロープ家で会議が開かれました。
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志麻父｢...俺は国王になる｣
坂田父｢は...？ふたりで国を守るようにと、遺言には書いてあるじゃないか！｣
志麻父｢国王が居なくてはこの国は収まらない。お前では務まらないであろう。俺が国王になる｣
坂田父｢...そうか。ならば今日からアイランド家とスロープ家は敵対する騎士団となろう｣
志麻父｢！？...仕方ないことか。どちらが正しいか戦争で決着をつけようではないか｣
坂田父｢...望むところだ｣
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こうして、シマとサカの思いも虚しく、ふたつの騎士団は敵対することになってしまいました。
それから数年後...
それぞれの父親の跡を継ぎ、シマ、サカともにアイランド家、スロープ家の長となっていました。
父の言うことは絶対。
だけど...
志麻＆坂田｢俺達は、どうして戦わなければいけないのだろうか...｣
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kotonesama_tnk(プロフ) - はじめまして。先程こちらの作品を見つけて読ませていただきました。親同士のせいでの子の代まで続く対立…なんかこう…グッときます。良ければ続きの方、出していただけないでしょうか。ご検討の程宜しくお願い致します。 (2020年11月19日 22時) (
レス) id: 66a6a6935b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SURUMEα | 作成日時：2019年12月15日 21時
