普段眼鏡をかけている奴が外すとなんか物足りない 五 終 ページ32
銀時の死角から敏木斎が斬りかかってきたのに新八が一早く気づき、慌てて銀時を押し飛ばした
そばにいたAも銀時の体に押されて驚いてそちらを見る
敏木斎の刀が新八に向けて振り上げられた
『しっ……』
「新八君！！」
「新八ィィィィ！！」
ガン！と強い音が鳴り新八は頬を打たれて部屋の方へ吹っ飛ばされていった
「新八君！！」
「新八！！」
Aと銀時は慌てて彼の元に行こうとするが、敏木斎が立ち塞がった。
「行っても無駄だぞい。大将撃沈、これで終わりじゃ」
「……バカ言ってんじゃねーよ。アンタの孫は護りてー護りてー自分の主張ばかりで、テメーが色んな誰かに護られて生きてることすら気づいちゃいねェよ」
「そんな奴にゃ、誰一人護ることなんてできやしねーさ」
九兵衛は新八が吹っ飛ばされた部屋に行き、倒れている彼に向かって刀を構える。
その外で、敏木斎は銀時の手元に獲物がないことに気づいた。
「アレ、兄ちゃん木刀は？」
「あれれ〜どこ行っちゃったんだろ〜」
「あ、私の小刀もないや〜」
銀時が右手を挙げてわざとらしく言えば、Aもそれに同調して懐の小刀がないことを示唆した。
倒れていた新八が、カッと目を見開き小刀を九兵衛に向かって投げつけた。
「ッ！」
九兵衛はすぐさま避けるが、その隙に新八が木刀を構えて
「うおおおおお！！」
「！！」
重い音を響かせて九兵衛を部屋の外へ薙ぎ飛ばした
「きゅっ、きゅーべーー！！」
敏木斎は目をガン開きにして驚く
銀時はフッと笑って屋敷の戦場を見る
「……新八。テメーにはよく見えるだろ」
周りでは近藤や神楽、戦たちが何人もの侍を蹴散らしている
「護り護られる、大事なモンがよ」
「あー、ようやく見つかった」
新八は眼鏡を片手に部屋から出てくる
「これでよく見える」
スッと眼鏡をかけてまっすぐ前を見つめた
「新八くんはやっぱり眼鏡が似合うね」
「……銀さんも眼鏡かけようかな」
銀時は顎に手を当てて考えていてAはクスッと笑う
「銀ちゃんがかけるとどっかの先生っぽくなりそう」
「どっかの先生って何だよ」
「そうだなァ、銀時だから……銀八せーんせーい、的な」
「なんか絶妙にありそうなんだけど」
「年上の先生が銀ちゃんか……私が生徒だったらきっと惚れちゃうね」
「……ちょっと俺今から教員の勉強するわ」
冗談で笑っているAの横で、銀時は(下心のために)本気で教師になろうとしていた
誰もが誰かを想ってる 一→←普段眼鏡をかけている奴が外すとなんか物足りない 四
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刹那＊桜(プロフ) - アイナさん» あけましておめでとうございます！10個目でも見に来てくださって本当に嬉しいです。ありがとうございます！ (2023年1月6日 4時) (
レス) id: f89dd253f0 (このIDを非表示/違反報告)
アイナ(プロフ) - あけましておめでとうございます。そしてシリーズ数二桁突入おめでとうございます。今年もぜひ、夢主ちゃんとお兄様の活躍と銀魂キャラたちの奮闘を拝見させてください！ (2023年1月2日 10時) (レス) id: 503469204d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那＊桜 | 作成日時：2023年1月1日 3時
