志麻リスのあの子は志麻さんのストーカー 【志麻】

番外編1 ページ46

「ごめんな。久しぶりのデートやのに。」

「何言ってんの？彼女なんやから看病くらいするよ。」

「でもデートやったのに。Aめっちゃ楽しみにしてたやん。」

「あぁぁぁぁぁもううるさい！」

「え？」

「病人は大人しく寝とけ！」

「はい。」


1年で立場が逆転した気がする。

付き合って半年くらいは呼び方も［志麻さん］やったのに最近はなんか当たり強いな。


「お粥でも作ろうか？」

「お願いします。」

「なんで敬語。作ってくるね。」

「おぅ。」


15分ほどするとAがお粥とスポーツドリンクを持って戻ってきた。


「はい。」

「ありがと。うん、うま。そういえばあの外国人の友達とはどうなん？」

「あぁ、Annaか。Annaすっかり日本が気に入っちゃって来年から日本に住むことになったらしいよ。」

「へぇ〜。すげぇ。」

「てことで来年からAnnaと同居することになったから。」

「え!!」


ダメダメダメ。

同棲しようと思ってたのに。

くそ。

先に取られるとか。


「なー、それ今から変えられへん？」

「なんで？」

「そ、それは……。」


気づけよ!!

わかるだろ!!


「同棲。考えてたんだけど」

「え？」

「だって会えるのは3か月に1回くらいやん。そんなん寂しい。」

「志麻君。それホンマ？」

「嘘言ってどうすんねん。」

「考えとく。」

「今考えろよ。」

「あはは、うそうそ。同棲しよ？」


生足、上目遣い。

襲うぞ。


「うん。でもいいん？その友達。」

「大丈夫。今の嘘だし。」

「は？はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「嘘!?どういうこと？」

「だからAnnaとは一緒に住まないよ。」

「よかったぁー。」


ってめっちゃにやにやしてるし。

こいつ。

風邪治ったら覚えとけ。


「もしかして俺のこと試した？」

「さぁ、どうだろうね〜。」

「くそ〜、覚えとけよ。」

「食べたんなら早く薬飲んで寝な。」

「うん。」

「あ、でも待って。寝る前におやすみのちゅー。(ﾁｭ」


顔赤い。

照れてる。

やっぱそういうところも俺の彼女は可愛いなぁ〜

おやすみ。









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宙さんリクエストありがとうございました!!
上手く書けてるといいのですが……。

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