先生、教えてください。【うらたぬき】

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いつも通りの時間に家を出て、
いつも通りに学校に着く。



『ふわぁ、眠い...』



いつも通りに教室に入って



そしていつも通りうらた先生が...



『うらた先生じゃない...』



教室には坂田先生が入ってきた。



え、風邪ひいたのかな。どうしよう。
うらた先生のこと看病しないと。



坂「Aー、顔がうるさいぞー」



『え？あっすみません。』



坂「ほんとAはわかりやすいなぁ。
んで、うらた先生なんやけど、今日は出張でいませんー。」



あぁ、よかった。出張だった。
風邪じゃなかった。



坂「だから、今日の数学は自習でーす。ちゃんと勉強すんだぞー？」



クラスメイトたちがバラバラに返事をする。



一限の準備しよ。



坂「あっA。ちょっとええ？」



来い来いと手を動かす坂田先生。



えぇ...説教かな...



坂「うらた先生から言われたんだけどさ、進路希望出した？」



『あー、それならセンラ先生に出しました。』



坂「あーおっけ。ありがとな。てか、提出期限過ぎてんだからそんな澄ました顔すんなよー。さっきまでめっちゃ悲しい感じやったのに。」



え、やっぱそんなバレバレだったの？



『すみません、ちょっと考え事してて。』



坂「どうせあれやろ？うらた先生風邪とかだったらどうしよう...って」



うわ...



『お見事です...』



坂「あはは(笑)、天才やろー。」

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