頼れる先輩は。【センラ】

先輩。-18- ページ19

-センラside-



坂田の名前を知った瞬間、明らかにAの表情が固なった。



『坂田先輩ですか...？』



坂「ほらな、そうやー！坂田先輩だぞー」



Aが悲しそうな顔をしとる。ほんまに知り合いなんか？



セ「A、ほんまに坂田の知り合いなん？」



『はい...』



坂「Aは俺が高校ん時の後輩だよ。」



どうやら本当らしい。



でも、なんでAはそんな泣きそうな顔してるん？



聞きたい。やけど今は聞くタイミングではない。



また、後にするか。



必ず、聞く。



だって、Aは俺にとって大切な後輩やから。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



セ「そうなんやー、って坂田。はよう部屋ん中入れろや。」



坂「あー、ごめんごめん。さっ入って入って。」



平常心。平常心。



『坂田先輩のお部屋、広いですね。』



坂「まぁな。でも、住んでんの俺1人だけだから広すぎるんだよなぁ」



『そうなんですね。でも、羨ましいですよ。』



坂「そっかー、そう言って貰えると嬉しいー」



セ「坂田ー？夕飯どうすればええ？」



坂「あー、適当にあるものでなんか作っていいよー」



『あっ私も手伝います。キッチンお借りしますね。』



折原さんはエプロンを身につけて
準備に取りかかっている。



折原さん料理上手なんだよな。



さすが、センラずキッチンしてるだけあるなぁ。

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