【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

７１話 ページ39

ーNo sideー
　
マフィア本部＿＿＿
　
　

「糞ったれ、あと二日だと！？」
　
　
　
「探偵社とマフィアを潰し合わせる奸計か」
　
「…姐さん」
　

「探偵社と闘(や)る気か？
黒幕の思う壺になるぞ」

　
「黒幕はブッ潰します。それでも二日じゃ時間が足りない
　
俺達は、癪ではありますが何時も彼奴…＿＿Aに助けられてきました。
彼奴の云う事は何時も正しい。彼奴が“そうなる”と云えば必ずそうなる
　
だけど今回、彼奴がやられちまった。俺達は今回こそ彼奴を…！！」
　
　

「中也・・・」

　
「・・・・やるしかねぇ」


　

　
　

　
　

　

　

　
　

　
　
「人は、罪深く愚かです
策謀と知っていながら殺し合うことを止められない
誰かがその罪を浄化せねばなりません。故にぼくは『本』を求めるのです
　

・・・こんな風に」
　


ﾊﾟﾝ
　

　
「！
狙撃手・・・私の行動も予測済みか‥‥」

　
「急所は外させました
貴方はマフィアとの衝突を報せる役がありますから」
　
　

「私と君は…同類だと云ったね。確かに同類だが一点だけ違う」

　
「・・・」
　

「‥‥確かに人は罪深く愚かだ
　

だからいいんじゃないか」


　
　
「！貴方…狙撃手の存在を知っていましたね？
その上で情報を得る為わざとここへ‥‥」
　
　
　

「『本』の正体は」

　
　
　
　

　


　


一冊の小説だ

　
　
書いた事が真実となる白紙の文学書
　
　

　

　

「えぇ。ぼくはその本を使って罪の＿＿＿＿
　
　
“異能者のない世界を創ります”」
　

　
「やってみ給えよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿やれるものなら」
　
　
　
「・・・」
　

　
　
　

　

　
「太宰！何処だ！？」

　

　

「！
　
・・・ではいずれ、『約定の地』にて」

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