【文スト】ジ殺愛好家の弟は。２【太宰治】

６１話 ページ29

　
「一寸中也、其処退いてくれない？
Aの隣は何処でも私の席なんだけど」
　

「いや手前は探偵社だろ。
やることやれや青鯖」
　
　
　
「ひど〜い！
聞いた？A。中也が私のこと・・・『面倒だから始めるよ』えぇ！？」

　


『まず・・・＿＿＿＿＿＿＿＿』

　

　
僕がペラペラと話す内容を探偵社は真剣な顔で聞く。

　
　
時々返事もしてくれ、スムーズに進んだ
　

　
　

　
『治、これなんだけど』
　

「？あぁ、これはねぇ」
　
　

　
「あの太宰が真面目に会話しているぞ…！！」←
　

「というか御ふた方顔同じじゃないですか。
先刻(さっき)から声も同じですし頭がパンクしそうなんですけど・・・」←
　

「体が震えてるンですが・・・」←
　
　

　
　
『？』

　

「A〜？」
　
　

『何でもない。
というか治、まァたジ殺しようとしてるよね』
　

「ギクッ」
　


「「「(ジ殺まで止めてくれるのか！？)」」」

　

『今日は辞めときなよ。
・・・明日の方が川の流れも早いし荒れてるだろうから』←
　
　


「「(うっそぉぉぉぉぉぉ！！！！！)」」
　
「(太宰の・・・弟だ…………)」



　

『ま、情報交換はこれでいいんじゃない？
これで“合コンも終わり”だね』
　


　
「A」

　
　

少しだけ、弟が心配になる太宰治さんでした。
　
　

６２話→←６０話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す