陰キャだけどモデルです。4

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しばらくすると、そらるさん、さかたんやうらたさん。そして、志麻くん、センラくんが手術室の前にやってきた。






『あら、』





陽子ちゃんを見てみんな一斉にペコッと頭を下げた。





すると、赤いランプが消えて、ガラガラとAがのった担架は出てきた。






ま「A…！！！！！」





酸素マスクをつけ、頭を包帯でぐるぐる巻きにされたAに呼びかけるけど、当たり前のように返事はない。







先『手術は無事成功しました。ただ…』








その後の言葉にみんな言葉を失った。


**



広い病室でただ眠っているAを見つめる。





ま「A…」



呼びかけても返事はない。





冷たい手を握ってさっき先生の言ったことを思い出す。





"ただ、打ち所が悪かったようで……。最悪、植物状態になる可能性があります。それだけ頭に入れておいて下さい。"





植物状態






それは、脳死を意味する言葉。







植物状態になったら、もうAと喋れなくなるの？笑えなくなるの？出かけることもできないの？





Aがいなかったらぼくは一体どうすればいいの？




必死に涙を堪える。







泣くなと心の中で唱えても涙は溢れてくる。




必死に拭っているとポンと右肩に誰かの手が置かれた。



ま「そらる、さん…」





そ「…泣け」






その言葉にぐーっと我慢していた涙がボロボロと溢れた。








ま「そらっ…さん…ぼく、ぼく…！！！！！」





そ「頑張った。頑張った。たくさん泣け。」





そう言いながらそらるさんも少し、泣いていたような気がする。




いや、浦島坂田船も全員泣いていた。




陽子ちゃんはもう泣き崩れて眠っていたけど、、。









あれ、僕も何だか眠たいや。









Aに会いたい…。







そこで僕は夢の世界へと引き込まれた。

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