仕事_38 ページ21
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しばらくして にっかり達も戻ってきた
にっかり「こんなところにあばら家が…」
鶴丸「よ!お疲れさん!」
厚「うお?!鶴丸暴れたな!」
めでたいほど真っ赤だぜ!と笑い転げる厚
鶴丸はむすっとしてあらぬ方向を見る
骨喰「随分時間がかかったな……検非違使か」
今剣「そうです!すこうしだけ、てこずってしまいました…そちらもですか?」
骨「ああ」
『それでも皆戻ってこられて良かった』
ぱちん!と小気味良い音が室内に響く。と、Aを除いた五人は瞬く間に全快した
厚「…目がチカチカするぜ鶴丸」
鶴「赤白赤白して悪かったな!!」
骨「帰るぞ」
に「………A、大丈夫かい?」
出ていく皆の姿をぼんやり見ていたAに、にっかりが不穏げに問いかける
普段は何を考えているかわからない彼だが、今は真剣にAを心配しているようだった
『少し、まだ目が回ってて…』
に「(まだ…?)
顔も青いし、帰って休んだほうがいいね」
『ああ…そうする』
今「では、ぱふぇはあしたにしましょう!」
それを聞いたAがぴきっと固まる
『いや、平気だ。なんともない』
今「むりはだめですよ!」
『無理などしてないぞ。ぱふぇは必ず食べる』
に「変なスイッチ入っちゃったねぇ」
先程の目眩が嘘のようにAは元気よく家を出て、軽い足どりで先頭を進むのであった
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堀川「お帰りなさい!」
『ただいま…!』
本丸に到着すると、出迎えの者達がわっと集まってきた
平野「皆さんお疲れ様です!」
獅子王「相変わらずの無傷か!」
厚「向こうでAが柏手打ってくれたんだ」
三日月「おぬし自身は大事ないか?」
『ああ。少し気を失……いや何でもない』
三「??」
今「みかづき!いわとおしはどこにいますか?」
三「確か厨のほうにいた気が……はて、どこだったか」
しっかりしてください!と今剣に言われ、三日月はほけほけと笑いながら探しに行った
『一期、一期』
とことこと駆け寄り、Aは一期を見上げる
名を呼ばれた彼は優しげに首をかしげ、視線で問いかけた
しかしすぐに合点がいったように微笑む。そして。
一期「よく頑張りました」
穏やかな手つきで頭を撫でられ、Aは嬉しそうに目を細めるのであった
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作者名:葛の葉 | 作成日時:2018年5月17日 0時