検索窓
今日:56 hit、昨日:95 hit、合計:559,249 hit

仕事_33 ページ16

.




燭台切が洗い場で食器を洗っていると、背後から彼を呼ぶ声がする。





『燭台切』



燭台切「うん?」



『朝餉、皆食べ終わったな』



燭「そうだね!



………………………いや、パフェはもうちょっと待とうね」



『わかった』






『……燭台切』



燭「まだ数秒しか経ってないよ?!」



『そうか………』





ちなみにこのやりとりは今ので九回目だ。



Aからの期待の眼差しが背中に突き刺さって痛いのなんの。


燭台切は全身全霊で皿を洗い続ける。



本当は今すぐにでも作ってあげたい。が、ついさっき朝餉を食べたばかりだ。Aのことだからきっと食べ過ぎる。最悪お腹を壊す。それだけは避けなければ。ああでも彼女の喜ぶ顔が早く見たい。





『燭台切…』





何度目かの彼女の声に堪えきれずに応えかけた。

がしかし救世主が現れる。





鶴丸「お!よーやく見つけたぜ!」



『鶴丸?』



燭「どうしたんだい?

(鶴さん!Aを宥めて 僕もう色んな意味で限界)」←



鶴「出陣したいんだが、許可をもらえるか?

(色んな意味が気になるが、ここは任せろ!)」←



『出陣か、もちろん構わない』



鶴「ほんとか!そうだ、Aも久々に一緒に出陣しないか?」



燭「そ、それはいい考えだね!行っておいでA!その間にパフェ作っておくよ!」





最後の一言に、Aはたちまち目をキラキラさせる。





『ほんと……?』



燭「うん!」



『帰ってきたら、ぱふぇが待ってる?』



燭「うんうん!」



『鶴丸!行くぞ!』



鶴「おう!

(Aは頂いた!)」←



燭「いってらっしゃい!

(いや別にあげたわけじゃないからね?!返してよね?!)」←





二人による以心伝心の末、Aは鶴丸達と共に出陣することになった。





『鶴丸、にっかり、厚、今剣、骨喰、と私か』



厚「お!Aも行くのか!」



骨喰「無理はするな」



今剣「わぁい!Aとしゅつじんです!」



にっかり「あまり激しくしないほうがいいかな?……移動のことだよ?」



加州「にっかり、Aに変な知識教えたら承知しないから」



一期「……同じく」



に「ふふ、必死だねえ」



『皆 準備はいいか』





出陣勢の返事を聞く前に、その六人は光に包まれた。


鶴丸の、A落ち着け?!という叫びを残して。





加「……A、何をあんなに急いでるんだろ」



一「さぁ……」

仕事_34→←仕事_32



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1434 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2088人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:葛の葉 | 作成日時:2018年5月17日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。