死神様のお仕事 4【刀剣乱舞】 (ページ2)

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仕事_19 ページ2

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まだ“男”ではなく、“少年”というべきか。

背丈は三日月より頭一つ分小さい。

鋭く細められた瞳は、透き通るような漆黒で

男にしては肌が白く、鮮やかな黒髪がよりいっそうそれを引き立てている。

そして、何よりも…

一期「(これは………殺気……？)」

離れているというのに凄まじい殺気が彼らのもとまで漂ってくる。

その少年の鋭く冷たい視線は、もはや人間のそれではないようにも思えた。

三日月「…？」

睨み合うなかで三日月はある違和感を覚える。

少年は自分と一期にしか殺気を向けていないのだ。

なぜ……？

三「…手紙を寄越したのはおぬしか」

？「…………私が話をしたいのは、そちらの方とだけだ」

少し高めのよく通る声だった。

返事に窮した三日月を一瞥し、少年はAに近づいた。

とっさに一期が間に入る。

？「退きなさい。貴方に邪魔をする権限はありません」

一「そちらこそ近づかないで頂きたい。我々には得体の知れない者からA殿を守る義務があります」

早々睨まれて一期も警戒を強めているようだ。

少年が溜め息をつき、何かを言おうとしたところでAが前に出た。

三「A、そやつに近づくな」

一「A殿！」

？「＿＿＿阻め」

一期達がAを引き留めようと手を伸ばすと、少年が睨みつけ声を上げた。

すると何の前触れもなく四方の扉が自動で開き、中から兵士が出てきた。

三、一「＿！！」

？「さぁ、貴女はこちらへ

…………奥の防音室で話しましょうか」

三日月も一期も、“防音室”と聞いて穏やかでいられなくなった。

一「……兵士、そこを退きなさい」

三「貴様、Aに指一本でも触れれば己の首が飛ぶと思え」

『三日月、一期』

その緊迫した場にそぐわない、鈴を転がすような綺麗な声がした。

彼らが鈴を連想したのは、そこに落ち着く霊力を感じたからか。

救いを求める声ではなく彼らを制止する声だったからか。

『私のことは心配いらない。すぐ終わらせてくるさ』

最後に微笑みを残し、Aは少年と共に奥の頑丈そうな部屋へ入っていく。

……だが扉を閉める直前、少年が三日月達に挑発的な笑みを向けたことで、彼らの怒りが頂点に達したのだった。