第9話 ページ9
う「おはよう、A。」
『おはよう、渉くん。』
二日目の朝。少し眠そうに部屋から出てきたAに顔を洗ってくるように伝えて、テーブルの上に軽い朝食を準備し始めた。
う「客用の敷布団だったけど、ちゃんと眠れた?」
まだAの部屋には家具がほとんどない。
それは勿論ベッドも。Aと一緒に選びに行こうと思っていたからだ。
早く打ち解けたかったし、きっかけになれば、なんて。
『大丈夫です、ちゃんと眠れましたよ。』
う「そう?なら良かった。」
…これなら、大丈夫かな。
う「……ねぇ、今日必要なもの買いに行きたいんだけど……どうかな…?」
『……………ぁー……』
俺の言葉に、途端に気まずそうに顔を歪めるAを見て"時期尚早だったか"と内心焦る。
う「…やっぱもう少ししてからにしようか!Aさえ不便じゃなければ………」
『〜〜っ、待って!!』
う「っ!」
『………行こう。連れてって?渉くん。』
う「…分かった。」
少し辛そうに笑ったのは、見ないフリした方が良いんだよな?
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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
凛(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:凛 | 作成日時:2019年8月6日 12時