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第5話 ページ5

う「よしっ、荷解きも殆ど終わったし夕飯の支度するかぁ。」

『渉くん、料理得意…?』

う「んー、一応一人暮らししてたし少しは出来るけど…得意ではないな。」

『そ、そっか…苦手なものとかは?ある?』

う「甲殻類、アレルギーだから。」

『甲殻類アレルギー…!……ち、ちなみに、嫌いな食べ物とかって……』

う「っ、くくっ……くははは…!」

ダメだ、堪えきれない。
可愛すぎんだろ。

『え、ぇ、何…!?』

う「いやっ…ふふ、……なぁに、夕飯作ってくれんの?」

『…う………め、迷惑かなぁ…?』

う「いーや、全然。むしろ助かる。…楽しみにしとくね。」

『っ、ホント!?じゃあすぐ作るね!』



嬉しそうにキッチンへと走っていくA。
楽しそうに料理をするAと話しながら、少しずつお互いのことを知っていく。

Aは外で遊ぶよりも家の中で勉強している方が好き。
小説を書いたり、イラストを描いたり、裁縫をしてみたり、一人遊びが得意。…あぁ、それは昔からか。
周りに年上が多かったせいか、Aは周りよりも少しばかり思考が大人びている。
…イジメには耐えられた、けど、とある事が原因で、他人が怖くなってしまった事。

『…私、別に1人でも大丈夫だったんだよ?シカトされても、物盗られても、罵られても…殴られても、蹴られても……。』

う「…A……」

『でも、いつからだろう……人の目が怖くなって……そんな時に、…っ……』

う「良いよ、もう。話してくれてありがとう。」

『っうん…!』



……いくら大人びていたって、16歳の女の子。

どうしてAだったんだろう、なんて、我ながら最低な事を考えてしまった。




夕飯を食べ終えてお風呂のスイッチを入れる。

う「…A〜、先に風呂入って良いよ。俺ちょっと電話掛けたいから。」

『分かった。』



パタパタ、Aがお風呂場に向かったのを確認してからスマホを手に取った。

う「………あ、ごめん。今日電話取れなくて。何か急ぎの用事だったか?


………坂田。」

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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