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第40話 ページ40

『お世話になります!』

ま「宜しくね!」



渉くんたちは地方公演があるため前日入り。その流れで私も夕方からまふまふさんの家に泊まらせて頂くこととなった。

ま「早速で申し訳ないんだけど、ウチの冷蔵庫何にもなくて……カップ麺か出前になっちゃうんだけど大丈夫…?」

『あっ、それはもう…!』

むしろ泊まらせて頂くのに食事まで準備して頂こうなんて思っていない。何なら夕飯は抜くつもりだった。



ま「明日、夏季講習なんだよね?朝早い?」

味噌ラーメンをもぐもぐしながら首を傾げるまふまふさん。顔が良すぎる…あまり此方を見ないで欲しい(?)

『えっと…8時の電車に乗りたいので30分前には此処を出ようと思います。』

ま「分かった。帰ってくる時間も凡そ分かる?ほら、此処もうらたさん家と同じくセキュリティ万全だから…。」

そうか、私が帰宅する時にまふまふさんの承認がないとエントランス開かない。

『えっと、明日は数学と英語だから…お昼食べずに帰って来ると13時くらいに此処に着くと思います。…あ、もし都合悪ければお昼食べつつ勉強してから帰ってきますけど…』

ま「いやいや、何も予定ないからそのまま帰ってきて大丈夫だよ。勿論高校で勉強してから帰ってきてもらっても大丈夫だけど、その場合は連絡くれると嬉しいな。………ということで、」

何やらまふまふさんがスマホをひらひらと掲げて見せてきた。

ま「LINE交換しませんか?」



『わぁ…家族以外のLINE…!』

ま「えへへっ、そんなに喜ぶとは思わなかったから何だか僕も嬉しい!」

『まふまふさん、っと……』

LINEの友達追加を終え、新しく友達欄に増えた「まふまふさん」に口角が緩む。

ま「ねぇねぇっ、僕のこと"まふまふさん"って呼ぶの長いから"まふくん"って呼んで?ほら、うらたさんのことも"渉くん"って呼んでるでしょ?」

『えっ!?いや、でも渉くんは従兄弟ですし、まふまふさん歳上ですし!』

ま「ハイまふまふさん禁止!今後僕は"まふくん"以外はプイッてします!」

『えぇ……まふまふさん…』

ま「ぷいっ」

『あ、口で言うんですね』

プイッと言いながらそっぽを向くまふまふさん。あれ?アラサーだと聞いていたのだが?

『……せめて"まふさん"…じゃダメですか…?』

ま「う〜〜〜ん……………………許可しましょう!」

『ありがとうございます!』

ま「でも敬語ダメ!それは譲らない!」

『うっ、分か…………分かった。』

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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