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第11話 ページ11

う「んまっ!」

『美味しいねぇ。』

俺はメープルと生クリームが乗せられたパンケーキ、Aはイチゴのソースがかかったパンケーキを注文してモグモグと食べ進めていく。

Aが美味しそうに食べているのを見ると、俺まで幸せな気分だ。





『ご馳走様でした!』

う「よし、それじゃあ服見に行こうぜ。」

『私の服?それとも渉くんの?』

う「両方。俺仕事で私服着る機会多いし、Aも持ってきた服だけじゃ足りないだろ。」

『一応数着持って来てるよ…?』

う「だーめ!せっかく可愛いんだからオシャレしないと!」



『………可愛くなんかないよ、私。』

ふ、と。
Aの声から、表情から、色が消えた。



『私は、地味で目立たないモブ。』

う「……モブ?」

『誰も私に、興味ない。』

ポロポロと零れ落ちてくる言葉。



う「…そうかな?少なくとも俺はAに凄く興味あるよ。」

『それは……』

う「俺の人生の登場人物の中では、メインキャストの1人なんだけど?」

『……、……メインキャスト…?』

Aが、顔を上げた。

う「うん。…あ、俺の人生だけじゃ不満か!?もっと多くの舞台でメインキャストやりたい!?大女優目指してるとか!?」

『…………ふ、ふふ……っ』

俺の言葉にキョトンとして見せた後、少し吹き出してから破顔させた。

『…そっか、渉くんの人生ではメインキャストなんだ、私。』

う「っ、そうだよ!あの、キーパーソン的な!」

『キーパーソン!!』

あははっ、と珍しく声を出して笑うA。



『ありがとう、渉くん。元気出た。』

う「…良かった。」

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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