僕達の専属衣装さん【AtR】

打ち合わせ ページ8

ま「Aちゃんおはよう！」

『おはようございます。』

そ「お邪魔します。プリン持ってきたから冷蔵庫入れとくね。」

『わっ、ありがとうございます！』

本日は私の家で打ち合わせ。
と言っても私たちは同じマンションに住んでいるんですけどね。





ま「今回もライブのテーマが世界征服なんだけど…」

『前回は全員が思う世界覇者をイメージした衣装でしたよね？』

ま「うん、でも今回は衣装はスーツ＋武器で統一しようと思ってて、出演者全員の意見を聞いてイラスト担当のRAHWIAさんに伝えて、衣装デザイン案のイラストを預かってきてる。」

今回は３月に控えるまふくん主催の「ひきフェス」の衣装打ち合わせ。基本的には出演者の皆さんの意見をイラスト担当であるRAHWIAさんがイラストに起こしてくれたものを見ながら、それぞれの衣装製作担当が色々試行錯誤するわけだ。

『………うーん、なるほど…。』

私の担当はAtRの二人、つまりまふくんとそらるさんの衣装だ。RAHWIAさんの衣装デザイン案に目を通しながら色々と考える。

『まふくんとそらるさんの武器は………』

ま「僕はライトセーバーと鉄のアームカバー！」

そ「俺は前回の勇者の衣装デザイン気に入ってたから盾と剣。」

そらるさんがニコリと笑いかけてくれた。

『えへへ…』

勿論前回の衣装も私が製作したもの。そらるさんが気に入ってくれていたのは知っていたけれど、やっぱり嬉しいものだ。

ま「僕も気に入ってるからね！？ていうかAちゃんが作ってくれた衣装は全部気に入ってるから！！！」

そ「落ち着け。」

『私の方からはこれで大丈夫ですよ。細かいところの拘りなんかは直接私に伝えてもらえたら出来る限り反映します。』

ま「さっすがAちゃん！」

そ「今回も無理はするなよ〜」

『はぁい』

そ「…さて、それじゃあプリン食べよっか。」

『やったー！』

パタリとノートパソコンを閉じたそらるさんが優しく笑って冷蔵庫へと向かった。その間に私とまふくんはテーブルの上にある書類を片付けていく。





『美味しい〜！』

ま「ふふっ、喜んでもらえて良かった。」

そ「買ってきたの俺だけどな。」

『ありがとうございます。』

ペコリと頭を下げるとそらるさんに頭を撫でられた。

そ「ま、今回もカッコいい衣装頼みましたよ。」

『任せて下さい！』

ま「楽しみにしてます！」

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