sugar×42 ページ43
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階段を駆け上がり自分のクラスの階まで辿り着いた。正直私に目を向けてくる人はいないのだけれども廊下の方に出てみても重苦しい空間が何一つ感じなかった。
「おはようございますAさん。真ん中に立っていると他の生徒の迷惑になりますよ」
「せ……お、折原先生」
後ろから突然注意をされたものだから慌てて私は端っこに自分の体を移した。
さ、さすが先生。私なんか危うく本名を言いそうになったわ。いやまぁニックネームでもいいよと言われたけれどもそこまで親しくしていると先生のファンにめちゃくちゃ絡まれそうだし一応敬語で先生と生徒との絡みにしておこう。
「あの先生。つかぬ事一つ訪ねたいことがあるんですけど」
「…君が関わった生徒のことなら安心してもらってええよ。なんならクラスに行けば分かると思うし」
「そうですか…」
「あ、それと放課後にまた準備室に来てください。…出来るだけ周りに悟られないように」
「え」
小声で呟くように要件を伝えたあと私の意見も聞かずニコリとした笑みで「じゃあ」とその場を去っていった。
…絶対なんか不味いことしかないでしょ。
*♕❃♕*
教室のドアの目の前。さすがにもうイタズラを仕掛けられることがないとわかっているけれどもクラスのみんなの反応に少し緊張する
いや、判断に迷ってても意味が無い。ここは思いっきり…
「でさ〜…うわっ!」
「…っあ」
私が思い悩む時間が長かったのか向こうの方から二人の明るそうな女子生徒が教室から喋りながら出てきた。
…ど、どうしよう。私一度このクラスで騒ぎ起こしてるんだよね。印象めっちゃ悪いし。
「__びっくりしたぁ。Aさんか」
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夜紅茶(プロフ) - ちょこさん» コメントありがとうございます!続編を希望していただきありがたいです!一応こぼれ話としてなにか書けないか検討してみます! (2022年4月2日 11時) (レス) id: 2017f33955 (このIDを非表示/違反報告)
ちょこ - とてもよかったです!その後話が欲しい! (2022年2月21日 4時) (レス) @page50 id: 5ad0b4ef6a (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - さざんかさん» コメントしていただきありがとうございます!今後も作品を見守っていただければ幸いです! (2020年4月13日 9時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
さざんか(プロフ) - 普段全く他の方の作品にコメントする事はないのですが、この作品は本当にドストライクなので初コメ失礼致します…!完結おめでとうございます!悪魔と天使のお話も凄く深いなと思いました。。伏線も凄く気になります…!今作品関連作品が出たらまた読ませて頂きます!! (2020年4月13日 2時) (レス) id: 63429259c8 (このIDを非表示/違反報告)
ヨル(プロフ) - コメント、評価をしていただきありがとうございます!ご期待に添えるよう努力していく次第なのでよろしくお願いします! (2020年4月3日 22時) (レス) id: 676346443e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/qZN5vxyJ6V2/
作成日時:2020年2月24日 22時