【BL】VOISING (ページ6)

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中編ページ6

らん「実はね……」

なつ「そんなことがな」

らん「俺…俺、もう辛い思いしたくない…けど…まだいるまが…いるまが好きだ…」

なつ「ならそれ言えばいいじゃん」

らん「でもさっき告白されてた時に俺のこと好きじゃないって…」

なつ「何か事情とかがあったんじゃねぇの？あいつがお前にそんな大きな嘘付くか？」

らん「それは…」

なつ「思ってねぇなら今すぐ行け。あいつはいつまでもお前のこと待ってると思うぞ」

らん「なっちゃん……うん！ありがとう！行ってくる！」

なつ「あぁ頑張れよ～」

いるま「……」

らん「あっいるま…！あのね、さっきの告白の返事なんだけど…」

いるま「聞きたくねぇ」

らん「え？」

いるま「あいつと…なつと付き合ったなんてお前の口から聞きたくなんかねぇ！」

らん「何言って…？」

いるま「じゃあな…」

らん「まっ待って…！」

ドンッ

いるらん「！？」

遡ること数十分前
いるまside

らん「お前だってどうせこの告白嘘なんだろ！？俺は…俺はいるまなんか嫌いだ…！」

嘘なんかじゃねぇのに………嫌いか…言われると辛いな…でもあいつちょっと泣きそうだった気がすんだよな…とにかく追いかけよう

「いるま先輩！」

いるま「え？……何？」

「好きです！私、いるま先輩と付き合いたいんですけど…いるま先輩はらん先輩が好きですよね…」

いるま「え？何で？」

「よく一緒にいるし、らん先輩といるいるま先輩はとても楽しそうで笑顔だからです」

好きだって言いてぇけど…あいつは嫌かもだよな…

いるま「そうなのか…でも俺は…らんのこと好きじゃねぇよ」

ダダダダッ

いるま「？……っ！らん！」

まさか今の聞かれて…追いかけねぇと…！

「いるま先輩！？」

いるま「ごめん！俺、らんを追いかけないとなんだ…さっき言ったことだけど……俺はお前の言う通りあいつが好きだ。だから本当にごめん」

「分かっていたことなので大丈夫です。上手くいくと良いですね！」

いるま「あぁありがとう」

らん…！どこだ…！……いた…！

いるま「ら……「なっちゃぁぁん…！！」
(⊃;◻;)ο·`)ｷﾞｭｰ………は？」

何でらんは泣いてなつに抱きつきに行ってんだ…？ちょっとだけ様子見よう…

らん「実…ね……」

なつ「そ……こ…がな」

遠くてあんま聞こえねぇ…

らん「俺…俺、……好きだ…」

え…？あいつ…なつが好き…なのか…？
……そりゃあ俺とは付き合えないよな…