【そ.ら.る】補聴器を拾ってくれたのは【歌.い.手】

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〜そらるside〜


まふに教えてもらって俺を意識してもらうようなアピール術を伝授した。

今日の服はまふと俺で悩みに悩んだコーデだ。

我ながらオシャレな感じにできたと思う。


待ち合わせ場所に少し早めに着く。

まふ曰く、待ち合わせで女の子を待たせる奴は男じゃない……と。



待ち合わせ場所で待っている間はそわそわしてて

1分に３・4度時計を見るという落ち着きのなさ。




それでも

まだかな。

Aはまだかな。

なんて待つのは楽しくて。



___ツンツン

ぼーっとしていると背後から誰かがつついてきた。

驚いて振り向くとそこには

恐ろしい程の美少女……Aがいた。


少し短めの白いスカートを履いていて

上は女の子って感じの可愛らしい薄紫のブラウス

その上にベージュのジャケットを羽織っていた。


しかしその可愛い服が見劣りしてしまう程、

Aが可愛くて、美しくて。


『彼方くん…？』

名前を呼ばれ我に帰る。


そうだ。

今日はAに少しでも俺のことを考えてもらう為。

そして今日楽しい時間を過ごす為に

買い物に誘ったんだ。




…その前に今日のA可愛いから。

正直に可愛いって言おう。


こういう時頭を撫でられるとキュンとする…

って。



……本当なのかな。






可愛いと言うとAは分かりやすく照れた。

顔が真っ赤になってそれがまた可愛い。


Aもかっこいいと言ってくれた。

そりゃあAの為に選んだコーデだもん。



行こっかと言いながら頭を撫でていた手をAの手に絡めた。




…やってる自分が恥ずかしい。

なんか俺女慣れしてるみたいだけど


こんなに人にドキドキしたのは初めてだ。





やはりそれはAが好きだからだろう。

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