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49話 ページ9

太宰さんはそう言うとグッと顔を近付けた。
いつの間にか太宰さんの左手はまるで恋人のように私の右手の絡められていた。


周りの音が止まっているように感じる、
こんな距離は、久しぶりだったせいか、心臓はドクドクと音をたてる。



「A、私は君を置いて行ったりなんてしていない。」



何を、言って、……
だって貴方はあの日、睡眠薬まで盛って私を置いてったじゃないか、


突然告げられた事実に、壊れた頭は言葉の意味が理解できず、ただただ呆然とする。



そんな私を見てか、太宰さんはどんどん距離を詰めてきて、


────気付いたら、距離は0になっていた。



「……、ふふ、君とこういう事するのは久しぶりだねぇ。」



太宰さんは久しぶりのその行為に、照れるでもなく、ただただわらっていた。



久しぶりのその人は、嬉しそうに、愉しそうに、わらっていた。



何も出来ず、言葉も出せない私を見て、この人は愉しそう、嬉しそうに眺めていたのだ、



「私は君を“愛している”」



久しぶりのその言葉を聞いたからか、はたまた言葉の意味が分からず頭が壊れたからか、


パシンッ、



いつの間にか私は空いた片手で太宰さんを殴っていた。



「……ふふ、」



平手打ちの音がしたからか、周りの客や給仕さんが此方をざわつきながら見ている。



「、っ今日は失礼します、」



周りの目線が気になったからか、
それとも尚も愛おしそうな目で、いや。


上手く隠してはいるが、愛情の影に隠れる依存と執着を見たからか、


気付いたら私は急いで店を出ていた────

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山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 全然大丈夫です!もう描いてもらえるだけで本当にありがたいんで!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!少し絵柄が違うかもしれませんが、その時はすみません... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 描いてもらえるだけで本当に嬉しいのでどちらでも大丈夫です!描いてくれて本当にありがとうございます! (2019年2月27日 22時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 夢主ちゃんのことなのですが...4年前と現在の姿は別々のイラストが良いですか?それとも一緒の方が良いですか?2パターン描いてはいるのですが... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!いえいえ!!ありがとうございました! (2019年2月19日 8時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山猫 | 作成日時:2019年2月9日 14時

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