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81話 ページ48

そしていきなり顎を掴まれたと思えば、無理矢理背の高い太宰さんの顔を見上げさせられる。


「……君は本当に、私の事が嫌いかい?」


「……嫌いです、貴方のことなんて、」



静かな夜の森に声が響く。



「私が嫌いなら、どうして私から目をそらすんだい?」


「私が何処を見ようと私の勝手です。」


「……君、反抗期の娘じゃ無いんだから……」



そう言うと太宰さんはやっと掴んでいた私の頬を離す。

それにホッとするが、そんな時間も束の間、



「……A、君に一つ予言しよう。君は必ず来るよ。」


太宰さんに必ず当たる予言をされる。



「……」


「私の予言は必ず当たる。知ってるだろう?」



太宰さんの目は四年前と同じように真っ暗だった、



「……知ってます、そんなこと、ずっと前から……」



昔からこの人はよく何かを予言していて、それに私と兄さんは迷惑していた。


その予言の内容がほとんどろくなものじゃなかったからだ。


懐かしい思い出に、目頭が熱くなる。



「それとね、A。一つ言い忘れていたが、もし、戦いが終わった時、君が来なかった場合、二度と私は君の前に現れないことにしよう。」


「っ!」


“二度と現れない、”
この言葉に胸の奥が痛むような心地がした。


「……な、で」


言葉にならない言葉を絞り出すが、上手く言葉は紡げず、言えたのはたったのそれだけ。



「当たり前だろう?君はそこまでして私に会いたくなかったということになる。私としても、一応女性な相手に嫌がることは出来ないからねぇ。」



“よく考えてくれたまえ”
それだけ言うと、あれだけ強く抱き締めてくれた腕がするりと簡単に抜けていく。


「、ぁ、……」


無意識に溢れる声。

しかし、太宰さんはそれに振り返ることなく、真っ暗な闇の中を私を置いて歩き続ける。


……その姿が、四年前の、あの日に重なった…


「、待って、!」


そんな声も虚しく、私の足は動かず、声は誰に届くこと無く闇へと消えていった。

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山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 全然大丈夫です!もう描いてもらえるだけで本当にありがたいんで!! (2019年2月27日 23時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!少し絵柄が違うかもしれませんが、その時はすみません... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
山猫(プロフ) - ゆちよきしさん» 描いてもらえるだけで本当に嬉しいのでどちらでも大丈夫です!描いてくれて本当にありがとうございます! (2019年2月27日 22時) (レス) id: 8fa618dd04 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 夢主ちゃんのことなのですが...4年前と現在の姿は別々のイラストが良いですか?それとも一緒の方が良いですか?2パターン描いてはいるのですが... (2019年2月27日 22時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちよきし(プロフ) - 山猫さん» 了解です!いえいえ!!ありがとうございました! (2019年2月19日 8時) (レス) id: 74d3721888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山猫 | 作成日時:2019年2月9日 14時

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