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夜からの電話とは。 ページ8

No side


ある病院の一室の前に、国木田と谷崎はいた。

何方も言葉を発さず、社長の容態を診に行った与謝野を待つ。


暫くして、扉が開く音と共に与謝野が出てきた。


「社長の検査終わったよ。概ね的産の申告通りだね。異能に生命力を吸われてる。意識が戻るかは微妙なトコだよ」


国木田は鈍器にでも殴られたかのような錯覚に陥る。


少しの沈黙後、谷崎がソファから立ち上がった。


「社長を扶けましょう、国木田さん。マフィアの首領を殺すンです」

「...慥かに社長の死は絶対に避けねばならん。だが......」


直ぐに頷くことはできなかった。


理由は、太宰がいないからだ。
作戦立案者であり、異能無効化を持つ太宰の不在は探偵社にとって大きな損害だった。

対マフィアともなれば、勝算確率が低いのは明らかである。

けれど何もしなければ、福沢は死ぬ。


一旦思考を止め、視線を与謝野に戻した。


「与謝野女医(せんせい)、乱歩さんは?」

「社長の付き添いさ、相当取り乱してたよ。無理もないけどね」




「大変です!」





バンッと勢い良く扉が開いた。
其処には、外を見張っていた敦がいた。


「マフィアに建物を包囲されています!」


予想外の報告に、国木田が声を上げる。


「もう嗅ぎ付けたのか...!」

「正門と裏口も固められています」


つまり、逃げ場はない。

流石は奇襲と殺しの専門家(プロ)と言ったところだろう。


焦燥感に駆られ、緊迫した空気が流れる。


その時、通話の着信音が聞こえてきた。
敦の携帯からだ。


「ひ、非通知...?」

拡声機(スピーカー)にしろ」


敦はボタンを押し、国木田に言われた通り拡声機(スピーカー)にした。

ごくり、と固唾を呑む。


「も、もしもし」





『やぁやぁ武装探偵社諸君、ご機嫌麗しゅう!今日も実にいい天気だねぇ』





その場に全くと言っていい程合わない、軽快な声。


全員の顔が強張った。


「A、ちゃん」

知っている筈なのに、とは。→←燃える瞳とは。



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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

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