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最悪な作戦とは。 ページ32

中島side


「は…話して下さい、太宰さん!」


走行中の大型トラックに響いた僕の声。
けれど太宰さんは「駄ぁー目」と首根っこを離してくれない。

僕は今、荷台の中で太宰さんに首根っこを掴まれていた。
ある人物と一緒に。


「離したら君達異能で喧嘩するでしょ?」

「いやでも…!」

「余り暴れないでくれ給え。私のお腹の傷口が開く」


そうだ、この人撃たれたんだった…。
掠れた声で言われ、グッと暴れるのを我慢した。

そして隣で、嘘みたいに大人しくしてる奴__芥川に目を向けた。


僕が呼ばれた理由、それは逆襲作戦だ。


「社長の命が懸かった逆襲作戦に、何故芥川(そんなやつ)を…!?」

「それが私の作戦だからさ。君達二人で、敵潜窟に潜って貰う」

「え!?」


僕が驚愕するも、太宰さんは作戦を説明し始めた。


敵潜窟は旧い炭坑跡の中にあるらしい。
全長約数百粁、内部は侵入対策の感知器(センサー)や罠で山盛り。

最優先の捕縛目標はウイルス異能者で、其奴の異能を太宰さんの異能で無効化しなければ社長たちが死んでしまう。

そして次の目標はドストエフスキーだ。


そこまでは納得できた。



「そんな重要な作戦なら尚更…第一芥川の僕への憎悪は尋常じゃありません!」


僕と会えば直ぐに異能を使って襲おうとする奴だ。
一緒にいれば作戦どころじゃなくなる。

それに僕の命が百あっても足りないかもしれない。


「作戦が成立する訳が…」

「だそうだけど、如何だい?」


太宰さんが芥川を見る。
僕もそれに倣った。

芥川は何時にも増して眉間に皺を寄せ、瞳をギラつかせていた。


「作戦を、遂行、します」


何だ、この集中力…!


ピリピリと伝わる空気に思わず目を見開く。

対して太宰さんは愉快そうだ。


「私の直轄麾下は4年振りだねぇ。少しは出来る様になった処を見せて貰おうかな」

「はい」


誰だ、此奴。


「あ…芥川?お前、芥川だよな?」

「あぁ」

「僕と協力して闘う気か?」

「あぁ」

「昨日の晩飯なんだった?」

「あぁ」


…本当に大丈夫なんだろうか。


僕の頭には"心配"の文字しか浮かばなかった。

作戦開始とは。→←徳永イラスト23



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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb  
作成日時:2018年7月1日 18時

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