脱出とは。 ページ21
No side
バンッとAの背後で音がした。
「紅葉様!徳永参謀!御無事ですか!」
騒ぎに気づいたのだろう。
構成員達が銃器を持って部屋に入って来た。
Aは其方に目を向ける。
その一瞬の隙は鏡花にとって好機だった。
素早く谷崎の元へ行き、服を掴む。
『夜叉白雪』は斬撃でコンクリートの壁を砕き、逃げ道を作った。
谷崎を『夜叉白雪』に渡し、そこから飛び降りる。
そして背負っていた
穴が開いた壁から、構成員達が鏡花達を撃つ。
「止めよ!鏡花に中る!」
紅葉の怒号が響く。
構成員達は戸惑ったように銃器を下ろした。
すぐ後ろでAは無表情で小さくなる鏡花達を見下ろす。
『...何ボーッとしてんの。武器使えないなら足使って』
「ッおい、追うぞ!」
不機嫌そうな声に肩を揺らし、構成員達は忙しく部屋を出ていった。
この場に紅葉とA、そして眠る首領だけが残った。
紅葉はAを見つめた。
けれどその視線に応えず、踵を返した。
耳にある通信機に呼びかける。
『今すぐ来て、首領を地下避難室に移送させる』
「A」
出ていこうとするのを咎めるように、強く名を呼んだ。
Aは足を止めたが、紅葉の方を振り向かない。
「お主、本気で鏡花を__」
『当たり前です。姐さん、此処を頼みます』
言葉を遮り、再び歩き出した。
靴音が遠のいていくのが判り、別の複数の靴音が近づいてくる。
一人残された紅葉は、何処か心配そうな表情で立っていた。
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玲佳(プロフ) - 凄く面白かったです! (2019年12月31日 19時) (レス) id: 30c7137208 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - ちびうささん» そう言っていただけて光栄です。イラスト…!!是非お願いします、ありがとうございます!!待ってます(正座)更新頑張りますね! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
ちびうさ(プロフ) - この小説シリーズ面白くてあっという間に読んでしまった、、、。私ツイッターとかでお絵かきしてるのですがよろしければ参謀ちゃんのイラスト描かせていただきたいです!!更新楽しみに待ってます!!! (2019年1月27日 17時) (レス) id: f5433967f3 (このIDを非表示/違反報告)
はつり(プロフ) - RANAさん» もちろんです!ありがとうございます〜 (2019年1月18日 20時) (レス) id: 3cbdf99785 (このIDを非表示/違反報告)
RANA(プロフ) - はつりさん» わざわざありがとうございます!!和装徳永とても嬉しいです!!!おにぎりは森さんに買ってもらったんですね(( ありがとうございます!!もしよろしければ小説に載せたいのですがいいでしょうか? (2019年1月18日 19時) (レス) id: 5c7b126db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:RANA | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php?svd=seb
作成日時:2018年7月1日 18時