story_40 ページ41
SRRside____
そ「あ、初めまして。一ノ瀬彼方、と言います」
瑠衣「・・・どこかでお会いしたことあります?」
そ「ないですね」
Aの友人、だという彼女はしばらく俺を穴が開くように見つめた。
瑠衣「・・・あ!そらるさん、だ!」
『瑠衣、"そらるさん"の声とか、知ってるの?』
瑠衣「前配信でコメントしたよ、ひじきの同僚ですって」
あのコメントか、と思い出す。
そ「あの時はありがとうございました、」
瑠衣「・・・そらるさん、いや・・・一ノ瀬さん。お願いがあるんです」
何、と尋ねようとすると、さっとメモを渡された。
今急いで書いたのだろう。黄色いポストイットに、走り書き。
それでも読みやすい字だった。
・
"Aを、幸せにしてやってください。"
・
それは葉山さんの、きっと切実な願い。
そ「・・・はい」
言われなくてもそのつもりだった。
だけど、この文面からひしひしと伝わってくる。
きっとAを泣かせた日には俺は、
葉山瑠衣という女性に粉々に粉砕されるのだろう。
・・・うわぁ想像したくない。
『何それ?』
そ「内緒」
瑠衣「うん、内緒。そのうち分かるよ」
葉山さんの秘密めいた笑みは、悪戯っ子のようで。
それを見て拗ねるAは、葉山さんの妹、みたいで。
二人の中には到底、俺では追いつけないような絆があるんだなって。
まふと俺の会話を見ていて、Aもおんなじことを思ったのかな。
そう、考えていた。
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奏唄(仮) - 神 (2022年1月4日 10時) (レス) id: 9f4520d760 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - え 良すぎてしばきたいんですけども(( (2021年12月19日 0時) (レス) @page49 id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
rai - 神作者に出会ってしまった・・・← (2021年12月15日 18時) (レス) id: 9afe8c4a66 (このIDを非表示/違反報告)
もか - 初見です!!神作者=しょくぱんさんって事ですよね?そらるさん推しでもないのに読み始めたら止まらなくなりました!この作品マジで大好きなので、番外編も頑張って下さい! (2020年8月21日 21時) (レス) id: 9870b44682 (このIDを非表示/違反報告)
蒼の猫 - やばい・・ニヤケとまんない・・弟にキモって、いわれましたw (2020年8月7日 14時) (レス) id: cd4de02455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しょくぱん | 作成日時:2020年7月7日 14時