神作者に出会ってしまった。【そ.ら.る】

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SRRside＿＿






それから毎日病院に通い、一日一曲ずつ自分のセレクトでAのために歌っては、


持ち込んだノートパソコンでMIXをやっつけるという日々を過ごした。






ノートパソコンでMIXしたのなんか生まれて初めてなんだけどな。







そ「・・・今日は何にしようか、」







歌ってみたじゃなくて自分の曲がいい。







そう思って選んだのは「アイフェイクミー」。








ねえ、A。君は嘘をついたよね。








ライブの話。本当にあった話かもしれないけれど、きっとあれが全てじゃない。








精神的な問題で書けなくなったんじゃない。








きっと、俺の前から姿をくらましたかっただけ。








そ「本当のことを教えてよ・・・」








する、と髪に触れた。









目を閉じて、ゆっくりと瞼を開けたその時。









そ「・・・っ！」









彼女から離れようとした俺の手は、Aの右手によって掴まれていた。









そ「・・・おはよ、」








『・・・なんでそらるさんいるんですか、』








そ「心配だから」








『なんでここ知ってるんですか、』








そ「代筆で近所のおじいさんからうらたにメッセ届いたけど」









Aのメッセが急にじじくさくなってるって激しく混乱してたのを思い出す。







『・・・なんでここで作業してるんですか』








そ「俺がいない間にバイタル不安定になったらどうしようって」








『は、かわ・・・なんでもないです』








かわ。ちょっと待った今可愛いって言おうとした？








一瞬素が出た。







ちょっとだけ。でもその"ちょっとだけ"が、俺にはすごい嬉しかった。









俺はすっと彼女から手を離して、座り直した。








そ「初めまして、」









『・・・？』









そ「一ノ瀬彼方、と言います」









終わらせない。消させない。









・









そ「良ければ俺のそばにいてくれませんか」









・

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