失敗を18つ ページ22
貴方side
『おはようございます』
太「嗚呼、おはよう」
ニコリと微笑んで治さんは言う
2回目となるこのやり取りがどうしようもなく嬉しく、私も治さんにつられて微笑む
太「そうそう、この服は探偵社の皆からのプレゼントだ」
そう言い太宰さんが私に差し出したのは白いフリルの付いたブラウスに赤い紐リボン、黒い膝丈のスカートに黒のニーハイソックスだった
『…こんなにも沢山…良いのですか?』
私は少し心配になり治さんに問う
太「良いのだよ」
治さんは私に服をずいっと差し出し「着替えたら教えてねぇ」と言い隣室へ行く
私はブラウスに袖を通した
『終わりました』
そう治さんに声を掛ける
太「よく似合っているよ!!サイズもぴったりの用で良かった」
そう云えば
『サイズはどうして分かったのですか?』
太「君の元々着ていた衣類のサイズを見たのだよ」
なるほど!
と私は言う
太「取り敢えず朝食でも食べようか」
そう言い治さんが出してきたのは
蟹缶
聞くとどうやら治さんは晶子さん達に衣類は頼んだが食べ物は頼まなかったようだ
蟹缶を1缶食べてから治さんと一緒に出社する
玄関には私の履いていたボロボロのスニーカーと治さんのものと思われる靴と黒い女物のローファーがあった
私がスニーカーを履こうとすると
太「一寸待っておくれ!Aちゃんの靴はこっちだよ」
と黒いローファーを指差す
『もしかしてこれも探偵社の皆さんから...?』
太「そうだよ」
ありがとうございます、なんもこの位
と会話をしながらお互い靴を履き家を出る
そして駄弁りながら歩いて居るとあっという間に探偵社に着いた
『おは...』
私は扉を開け皆さんに挨拶をしようとしたが私の言葉は最後まで発せられることも無く宙に放たれた
何故なら、
探偵社に爆弾魔が人質を捕って皆さんを脅して居たからだ
嗚呼...私の能力のせいで誰かが傷つくの...?
皆の運命が狂っていく?
嫌だ
そう思えば速かった
犯人から人質を優しく、素早く奪い取り人質の子を隅に置く
犯人を組み固め動けなくする
そして足元にあったカッターナイフで爆弾の回線を切った後犯人の首に当てる
かかった時間、10秒
上出来な方では無いだろうか
太「えっ...と、取り敢えずAちゃん!その人離して!」
『...?』
言われた通り離す
そして治さんは言った
太「今までの中で1番大変な入社試験だったかもね」
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モウキリ(プロフ) - 月影のアリスさん» リクエストありがとうございます!それでは次の話ではポトマ組と絡ませます! (2019年12月1日 19時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
月影のアリス(プロフ) - 芥川とか森さんのポートマフィアと駈らんでくれると嬉しいです (2019年12月1日 14時) (レス) id: 8ced4f1919 (このIDを非表示/違反報告)
モウキリ(プロフ) - 戦国娘さん» リクありがとうございます!中也と夢主ですね!それでは次の話で出します! (2019年10月29日 16時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 中也さんと夢主って会ってますか?会ってないならそれでお願いします! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
モウキリ(プロフ) - かなでさん» ありがとうございます!!バンバン更新していくので待ってて下さい!!!!! (2019年10月19日 13時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モウキリ | 作成日時:2019年10月2日 21時