失敗を2つ ページ3
太宰side
私は国木田君と依頼を終えヨコハマの街を歩いていた
国「太宰、帰ったら今日こそは報告書を書いてもらうからな!!」
太「えぇ、いやに決まっているじゃないか、国木田く…」
私は思わず言葉を止めた
国「?おい、どうした」
太「…ここで待っていてくれるかい?」
国「__!!___!」
私は返事を聞くよりも先に駆け出した
私の横を通り過ぎていった血の滲む包帯をつけた少女に向かって
そして追いつくと彼女の手を掴んだ
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貴方side
見知らぬ人に手を掴まれた
私みたいに包帯を巻いているのが目に入った
太「ねぇ君」
『…は、い、なんでしょうか…』
彼の人達以外の人間と言葉を交わしたのはこれが初めてだ
上手く話せているだろうか
太「いきなりすまないね、ただ君の血の滲んだ包帯が気になって」
『ッ!』
成る可く包帯が隠れるよう長袖にしていたがよく見ると隠しきれていなかった
太「私で良ければ話を聞くから私の職場に来ないかい?この街に住んでいるのなら【武装探偵社】を知っているのではないかな」
相手の男はそう言うが私はその武装探偵社とやらを知らない
この街に住んでいて住んでいないようなものだから
それに相談と言っても彼の人達に口止めをされている
私がどのように返事をしようか迷っていると
太「…もし話したくないなら無理はしなくていい、ただ、その傷だけでも治しに来ないかい?」
…それならば
『コクン』
私は頷く
太「!!じゃあ行こうか、こっちだよ」
男の人が私の手を引く
少し歩くと
太「嗚呼、あそこに居るのは私の同僚なんだ、少し待ってておくれ」
国「やっと戻ったかこの唐変木!!貴様のせいで予定が…その小娘はなんだ」
髪の長い男の人が私を睨む
やめて、やめて、やめて、
彼の人達を思い出してしまう、やめて
太「この子怪我をしているから与謝野女医に治してもらおうとおもってねぇ」
まだ、睨んでくる…
嫌だ…
彼の人達と姿が重なる
『ヒュッ』
あれ…息が…
『ヒュー、フッ、ヒュッハッ』
太「どうしたのだい!?」
男の人が背中を摩ってくれる
お陰で少し落ち着いてきた
『ヒュー、はぁ…はぁ…迷惑おかけして申し訳ありません…』
太「落ち着いたみたいだね、まぁ何か嫌なことと重なったのだろう?国木田くーんないか言うことないのかなぁー?」
国「…驚かせたみたいだな…済まなかった…」
太「まぁまずは探偵社へ行こうか」
私達3人は歩き出した
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モウキリ(プロフ) - 月影のアリスさん» リクエストありがとうございます!それでは次の話ではポトマ組と絡ませます! (2019年12月1日 19時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
月影のアリス(プロフ) - 芥川とか森さんのポートマフィアと駈らんでくれると嬉しいです (2019年12月1日 14時) (レス) id: 8ced4f1919 (このIDを非表示/違反報告)
モウキリ(プロフ) - 戦国娘さん» リクありがとうございます!中也と夢主ですね!それでは次の話で出します! (2019年10月29日 16時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 中也さんと夢主って会ってますか?会ってないならそれでお願いします! (2019年10月28日 22時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
モウキリ(プロフ) - かなでさん» ありがとうございます!!バンバン更新していくので待ってて下さい!!!!! (2019年10月19日 13時) (レス) id: 1a04322546 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モウキリ | 作成日時:2019年10月2日 21時