救って 5 ページ6
次の日、私は朝早くに学校へ向かった
やはり、誰も来てはいなかった。姫崎さんも。
私は鍵を取りにいったが、男用の部室の鍵がなかった。
『あれ…?なんでだろう…』
部室に誰か忘れたのかと私は部室へ向かった
扉をあけるとそこには_
国「おはようございます、Aさん」
『国見…くん…?えっとなんで…』
国「なんでって…手伝いに来ました」
『まだ朝4時前だよ…?』
国「Aさんだって同じでしょう、わざわざ当番なのに来ないやつのために」
『な、なんのこと?今日の鍵当番は私…』
国「ボードを見ればすぐわかる事です。さぁ、早くやりましょう。やったら、その髪、三つ編みにするんでしょう?」
『あっ…』
私はどうせ誰もいないからと、髪の毛を結ばずに、素できていた
『…ありがとう…』
国「…はい」
なんだか、とても心強い味方ができた気がした
国「じゃあ僕はこの部屋をやるんでAさんは隣の部屋を…」
『うん、わかった』
国見くんにそう言われ、隣の部屋へ急いだ
『あ〜…風気持ちい…』
国「…Aさん、俺、あの歌声聞きたいです」
『あの歌声?』
国「よく、実況中に口ずさむじゃないですか」
『あぁあの歌ね…オンチだけど、いいの?』
国「鼻歌聞いてて、音痴だとは1度も思ったことはありませんよ」
『……__♪〜』
国「…」
松川side
なんか朝早くに目さめちまったなぁ…
まあ今から部室に行けば、今日の鍵当番奈緒ちゃんだしいるだろ。
『………〜♪〜』
松「?、歌声?」
部室の方から綺麗な歌声が聞こえてきた
奈緒ちゃんか?いや違う、俺はこの歌声を知っている…
やっと部室が見えてきた
そこには_窓から顔を覗かせて、風に吹かれながら気持ちよさそうに歌っているA…?と、それを微笑みながら隣越しの窓で聞いている国見がいた
『♪〜……どうだった?』
国「流石、紅さんだね。歌い手とかもいけるんじゃない?実況者だけなの勿体ない」
松「紅?いやそれより部室にいって本当にあれがAなのか確認しよう…。姿とか声も違ったし…」
部室への階段を俺は駆け上がった
バンッ
『!!』
松「はっ、は…A…か?」
『……松川先輩…、ここ女子更衣室…』
松「あっ、わ、悪ぃ!!」
国「うわ松川さん覗きですかやりますね」
松「ちっげぇ!」
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作者名:魅希 | 作成日時:2018年7月10日 9時