救って 12 ページ13
風呂場の方に行くと、思った通り出口で姫崎さんがハサミを持って中の様子を伺っていた
『ストップ』
奈「!!」
私はそっと近付いて彼女のハサミを取り上げる
『私だけならいいけど、他校の…ましてや女子に!こんなことしないで!!』
奈「なっ……ふ、ふぇ、うわぁぁぁん」
うわ泣き出したよ…
及「何!?どしたの!?」
奈「及川せんぱぁい!」
面倒くさいのが来たわ
奈「A先輩が!私の髪を切ろうと!」
潔「な、何!?どうしたの!?」
騒ぎを聞いて中にいた潔子さんと、谷地さんが出てきた
及「ほん、とう…?」
『違います』
奈「でもハサミ持ってるじゃないですか!」
『これあなたのでしょ、やるならなんでわざわざあなたの使わないといけないの?』
奈「どうせ髪を切ったあと私のそばにハサミを置いて、自分でやったように見せかけようとしたんでしょう!?」
『言いがかりはやめてくれる?私は潔子さんたちに危害を食われるのはやめてくれって言っただけ。私だけでいいの。他の人に迷惑かけないで!』
及「Aちゃん…?」
黒「A!」
『!、くろっ!研磨!』
黒「大丈夫か?」
研「また、切られてない?」
『大丈夫だよ』
黒「なんの騒ぎなんだ、青城の主将さん」
及「Aちゃんが、奈緒ちゃんの髪の毛を切ろうとしたって」
黒・研「は??」
息ピッタリねぇ〜〜〜〜でも顔怖いよ〜〜
黒「で、及川サンは彼女の言ってることを信じるのか」
及「だって泣いてるんだよ!?」
黒「じゃあ見たのかよ!?」
及「ハサミ持ってるじゃない!」
黒「当たり前だ!それはこいつが『くろ!!!』!」
『もういい、もういいよ…。ごめんね奈緒ちゃん…』
研「A…」
『研磨…音駒の部屋、行っていい…?』
研「うん、いいよ。髪の毛整えてあげる」
『ありがとう』
及「………」
『潔子さん…谷地さん…』
潔「え?」
谷「は、はい?」
『気を付けて…』
潔・谷「?」
岩「何があった?」
及「Aちゃんが、奈緒ちゃんの髪の毛切ろうとしたって…」
岩「は!?」
奈「こ、怖かったです…」
岩「おいおい…そりゃまずいだろ…」
及「うん…、信じてたのにね…」
国「………(信じて、ないじゃないですか…)、及川さん、A先輩はどちらに」
及「音駒の部屋って言ってたけど…」
国「行ってきます」
奈「く、国見くん!Aさんを責めないでね…?」
国「俺は彼女を慰めに行くんです。泣いてるでしょうから」
奈「っ!」
及「………どういうこと?」
岩「なんか…国見も様子変だよな…」
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作者名:魅希 | 作成日時:2018年7月10日 9時