爆弾発言は解除できないんですよ ページ12
『ゆっ……友人？ 太宰さんに？ 本当にですか？』
「ねぇ怒って良い？」
数日後、私は太宰さんと一緒に書類整理をしていた。太宰さんは文句を云っていたが、中也さんに云いますよ、と云ったら大人しくなった。
ひたすらに確認の為の印を押したり武器がどれだけ使われているかの割合を確認したりとしている中、太宰さんが爆弾発言を落とした。
「今日、私の友人を凪ちゃんに紹介してあげるよ」
そして冒頭へ戻る。太宰さんが怒っているが、違う、そう云う意味じゃない。いや慥かにそういう意味も含まれているのだが(失礼)、彼の友人と言われて私が思い当たるのは��あの二人��だけなのだ。
勿論その二人には逢いたいことは逢いたいけれど、でももしそうじゃなかった時の落胆さを軽減させる為に、私は『ちなみにその方達のお名前は』と訊いた。
太宰さんは何のことはないように「織田作之助と坂口安吾だよ」と言った。私は咳き込んだ。
「凪ちゃん大丈夫！？」
あ、あの三人組を！？ あの三人組を生で観られるのですか！？ という心の声が聞こえて、歓喜に小躍りしそうになる体を意志の力で抑えつけた。この仕事が終わったら会いに行ける、嗚呼何たる天祐か！
キャラがブレるくらいには嬉しそうにした私に『言質取りましたからね！』なんてウキウキで云われた太宰さんはちょっと複雑そうだった。まぁ別に良いよね。
……しかしふと、ある質問が思いついた。作業に没頭しているように見える太宰さんだが、私の視線に気づくとすぐに「何だい？」と顔を上げてくれる。
多少、言うのには躊躇いがあった。しかしそれを押して口を開く。
『……太宰さんにとって、その二人は、どんな存在なんですか？』
彼は少し驚いた様に私を見た。私の真意を計ろうとしているようだった。けれど生憎と、私はその質問に込めた意味はそれだけだった。ただ疑問に思っただけだったからだ。
それから彼は、今まで見た事も無いような柔らかな微笑みを浮かべた。
「��友達��だよ。
唯一無二のね」
──其の答えを訊いて、安心した。やっぱり太宰さんは、優しい人だ。
優しいですね、と言ってみると、きょとんとした。18歳とは思えないぐらいに、子供じみた表情をした彼は、「本当に？」と驚きに染まった声を出す。ええ、と私も笑った。
『──きっと貴方のご友人も、そう思ってる筈です』
太宰さんが苦笑した意味は、きっと彼だけにしか判らないんだと思う。
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白夜の世界 - ユーヒ様、申し訳御座いません。ですが、優姫ちゃんは死んだおりません。作品の中では余り細かい描写をしていないのですが、今昏睡状態になっております。…あと、本当にどうでもいいかもしれませんが、ユウキちゃんです…。御気分を悪くさせてしまい申し訳御座いません (2019年4月3日 7時) (
レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - ゆきな様、ありがとう御座います！其方もお体に気をつけて下さい！ (2019年4月3日 7時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
ユーヒ - 夢主の親友が私と同じ名前で、死んだって聞いて何かショック。('' ) (2019年4月3日 1時) (レス) id: 1dd8890cea (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - ヤバい太宰さん変t))ん"ん"…織田作かっこいい！(中也さん推し)これからも無理せずに頑張ってください (2019年4月3日 0時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
白夜の世界 - 船長様、ありがとう御座います！此れから続編へ行きますので、どうぞ次の話も、宜しくお願いします！ (2019年4月2日 15時) (レス) id: 15ab1d9eda (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白夜の世界
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nisui03101/
作成日時：2019年2月24日 21時
