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あと1週間だけ、学校に行かしてもらえるらしい。
鎮痛剤を打って、薬を飲み。
制服に着替えて、いつもの道を歩く。
あと1年は通るはずの道もあと7日。
「終わるんやな、わたし。」
侑には迷惑かけたくないな、
下駄箱で靴を履き替えていると、侑と会った。
「A!!昨日何してはったん!」
「ちょっと寝込んだんよ、連絡せんで、ごめんな」
そうや、という声が重なる。
「…ええよ、先に言ってや、侑」
ほんま、?と聞いてくるあざといやつ。かわい。
「今日のお昼、一緒食べようや。
それとな、渡したいもんがあんねん。」
ごめんね、ごめん 、侑。
「ごめんけど、もう行けへんわ…
わたし、好きな人…出来たんや、」
「…は、」
それじゃ、と言って下駄箱から逃げる。
ごめんなさい。ごめんなさい。
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作者名:きわみ | 作成日時:2019年9月26日 19時