おかあさんではありません！2【浦.島.坂.田.船】

心配しないで ページ5

「は？出待ち？」
「でも、1人だけなんやろ？」

うらたさんと坂田さんに言われコクリと頷く。
ライブが終わったところで申し訳ないが、伝えておかなければ警戒もできない。

「スタッフさんにいつもの車を使ってもらって、私達は別の車で出ます。素早く動けばついて来れないと思いますし」

多分、車で追いかけてくることはないだろう。

「分かった。運転はお前で大丈夫なの？」
「はい、裏道、一通全部頭に入れたので」

「じゃあ頼んだ」とうらたさんに背中を叩かれ、私達は急いで車を裏口へまわした。
先にスタッフさんを乗せた車が出ると、怪しい人物はふらふらとその後をついていく。

「今です！」

4人を急いで呼び車へ乗せ、反対方向へ向かう。
遠回りにはなるが、念の為だ。

「あー、緊張したー」

助手席に乗り込んだ志麻さんがシートへもたれかかった。

「すみません、気を付けているつもりだったんですけど...最近は出待ちも無くなっていたので油断しました」
「ええって。Aちゃんが悪いわけじゃないし」
「せやけど、珍しいなぁ。皆マナー守ってくれとったのに...しかも1人で出待ちなんて」
「...坂田の言う通りだけど、まぁ気にし過ぎも良くねぇし。とりあえず外出は控えて普段も警戒しとこうぜ」

うらたさんの言葉に全員が頷いた。

「心配しないでください！必ず皆さんを守りますので！」




(.....A無理すんなよ)

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