おかあさんではありません！2【浦.島.坂.田.船】

茶番2 ページ29

「僕と天月くんがどんなに聞いても教えてくれなかったのに.....！諦めきれなくて仕事用の連絡先にスタ爆もしたのに...！」
「あれ本当に迷惑なんでやめてください」
「じゃあプライベート用の連絡先教えて！」

浦島坂田船の4人にも教えたし、たった今お友達宣言もしたから別にいいかとスマホを取り出そうとした手をうらたさんに止められた。

「知りたくば俺達を倒していけ...！」
「ふふ、そう簡単に手に入ると思わんことや...」
「俺達は...強いぞ...」

とうらたさん、志麻さん、坂田さんがまふまふさんに立ちはだかった。

「やはり倒さねばならぬか...。まぁ、いい...いつかは相対(あいたい)すると思っていた。覚悟しろ！浦島坂田船！」
「うおおお！！」
「かかれぇぇ！！」
「行くぞっ！」

「いや、センラはいかへんよ」

各々リビングに転がっていたものを武器に見立てて戦いはじめた。

「センラさん、コーヒー飲みます？」
「せやね、もらおか。あ、危ないからAちゃんこっちに行こか」

と背中を押されリビングからキッチンへ移動する。
カウンター越しに繰り広げられる茶番は一体いつ終わるのか。
(帰っていいかな)
ツッコミを放棄したセンラさんとお茶会をしながらぼんやりと考えた。



(このパウンドケーキ美味しいなぁ)
(あ、それ社長からの差し入れです)
(さすが、ええもん知っとるわ)
(コーヒーおかわりいりますか？)
(あ、ください)
(これ、いつ終わるんですかね？)
(.....満足したら終わるんちゃう？)

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