三十七輪目 ページ41
敦side
「じゃあ、妾もそろそろ帰るとするよ」
バタン、と探偵社のドアが閉まっていく
あれからお茶会が終わって、片付けを(本当に申し訳ないけど)Aちゃんに任せて
個人の仕事に取り掛かり定時を迎え、今此処に居るのは僕とAちゃんの二人だけになった
「Aちゃん、もう暗いし家まで送ってくよ?」
仕事が丁度終わったから、帰る準備を進めながら聞いてみた
「うん、じゃあお願いしますね。彼氏の敦くん」
荷物を取って、小走りで僕の横に来る。こういう一つの動作まで可愛いって思っちゃうや
そうして、二人で探偵社を後にした
さっき聞けなかったマドレーヌについてとかを話しながら帰り道を歩いて行った
「そういえば、お茶会の時に機嫌が悪かったけど……。何かあった?」
ふと、何かを思い出したみたいにそんな言葉を口にした
「あ〜……そのぉ……」
僕があの時に不機嫌だった理由は……
「Aちゃんは僕の彼女なのに、太宰さんたちと仲良く話してたから……」
自分で言っときながら恥ずかしくなってそっぽを向く
「それって……敦くんは私に『嫉妬』してくれたの?」
なっ!そんな言葉知ってたの!?と内心すごく驚きながら、Aちゃんの表情を見ると
パッと、花が咲いたみたいに笑ってこっちを見た
「大丈夫だよ、そんなに心配しなくっても。私は敦くんが一番だから」
「というか、嫉妬なんて敦くん可愛いね」
「ううっ、可愛いなんて言わないでよ!」
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かなう(プロフ) - あっ……教えて下さってありがとうございます!! (2018年1月19日 7時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
通りすがり - 設定キーワードのとこの…「ドックス」じゃなくて正しくは「ドッグス」表記だと思いますよ。(^_^;) (2018年1月19日 6時) (携帯から) (レス) id: 4f4058a2da (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - コメントありがとうございます! 亀更新ですが、頑張りますっ! (2018年1月18日 9時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
オレンジキャンディー(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください! (2018年1月17日 22時) (レス) id: b920978ca0 (このIDを非表示/違反報告)
かなう(プロフ) - はじめまして、かなうです。本作品を見て頂きありがとうございます。まだまだ未熟者ですが、今後ともよろしくお願いします (2017年12月22日 16時) (レス) id: ecc405bdc3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなう | 作成日時:2017年10月29日 20時