グリムメイカー【浦島坂田船】

Halloweennight６ ページ6

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ゆらゆらと脳を揺らすように重く重く揺れる船に揺られること数十分。

あれから色々なことを聞かされた。


この船は幽霊船。

４人は妖怪ゾンビ。

私は身代わり。


私はどうしても身代わりは嫌だと言った。
だがこの船に乗り出航した限りはもう戻れないらしい。

絶望に落とされた私にセンラさんは２つの選択肢を与えてくれた。


１つ。
crewになる。

１つ。
４人の仲間になる。


crewになるのは人間界に戻れる確率があるが４人の仲間になるのは人間を卒業し妖怪ゾンビになり人間界から存在を消すというなんとも難しい２択を与えてくれた。

crewになれば１００年は降りれないらしい。
１００年ってどれだけの年月だろうか。

妖魔界の者たちは人間の数千、数万倍生きるとされていてこの４人の仲間になればその位生きれるという。

１００年の月日、この船のcrewとして過ごすか、この４人の仲間になるのか。

１００年後の世界に私の友人なんて生きている訳がない。
ましてや世界が変わっているかもしれない。

なんて難しい、選択なんだ。

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