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人が住んでいないと家が壊れていくというのは本当だったらしい。
一戸建ての家にはよく見るとすこしヒビが入っていて、何となく、寂しさまで感じた。
そういえば、何しに来たのだろう。寝てしまっていて聞きそびれてしまった。
あ「Aちゃんの妹の意識が戻ったみたいで。荷物だけまとめてもらってもいいかな?俺、わかんないからさ...」
『...!!そうなんですか...よかった...』
予想外の言葉に理解するのにすこし時間がかかった。
理解してからは、安心したのか自然と涙が出てあらきさんが背中をさすってくれた。
あ「よし、それじゃあ行こうか。妹ちゃんの元へ。」
『はい。何から何までありがとうございます...』
あ「いいってことよ!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
只今、妹の病室のドアの前です。開ける勇気がなくて、ずっと前で立ちすくんでいます。
こんな大事な時にあらきさんは「先入ってて。」とどこかへ行ってしまった。
『あ"ぁ〜、、どーしよ。こんなの緊張しすぎて入れないよ...』
それに緊張だけではない。少し怖い。もし私のことを覚えていなかったら?思っている以上に身体の状態が酷かったら?考えれば考えるほど怖くなって、ドアを開ける手が震える。
『.....』
?「ちょっとごめんね。」
と棒立ちする私の後ろから見慣れた手が飛び込んできて、目の前のドアを開けた。
『あらきさん...!』
あ「どーせこんなことだろうと思ってね笑」
『すみません...、、』
あ「いーよ。それより妹さんとお話しな?」
『ありがとうございます...。』
?「お姉ちゃん.....なの?」
『.....!』
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作者名:ねこみや | 作成日時:2023年12月25日 20時