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(いや、アイツかい。)
なんて考えてると
こちらの視線に気づいたのか、奴と目が合う。
うわ、最悪。
そう思った瞬間。
キンタローくんはまるでどこぞの悪代官のような笑みでさこちらを見る。
は?え?は、
普通にキッショっっっ!!!
あまりにも身の毛もよだつようなニヤつきに急いで持っていたノートのページをめくって自分の顔が隠れるように縦持ち。
震える…
ノートに手持ちのシャーペンでアイツまじキモすぎって衝動的に書いてしまった。
まぁ後から消せるから問題ないだろ。
そんな事考えてたらふいに
って叫ぶ声が同時に聞こえてノートを持ってた両手を下げる。
声のする方に視線を向けた途端
すなりんと北さんの焦った表情が目に映った。
へぇ、なんか2人が焦る姿なんて新鮮かも。
あの2人あんな表情出来るんだ。
なんて呑気に考えてたら
そんな大きな声が聞こえたと同時に目の前が真っ白になった。
目の前が真っ白になる直前
微かにすなりん、北さん、他の部員の心配する声が聞こえた気がした。
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「ん…ぅん?」
「お、目覚ましたんか?」
微かに目を開けると天井が映る。
ボヤける視界で声をする方を見てみるとおにぎり銀太郎が床に座って心配そうにこちらを見ていた。
「ここは…?」
「ここはウチの部室や。」
「流石にこの時間帯だと、保健室空いてないねん。ごめんな」と続けて言う銀髪。
「いや、しょうがないです。ありがとうございます。」
そう言いながら、上体を起こそうと手をつくとふわっとした手触り。
「タ…オル?」
そんな私に銀髪はあぁと思い出したように
「寝かせれるとこが固いベンチしかなかってん。せやから棚にぎょーさん新しいタオルがあったん見つけて、ないよりはマシやろって思て。」
目の前の彼はそう言って「堪忍な」と付け足す。
「お気遣いどうも。」
そう言って完全に上体を起こした瞬間
「痛っ…」
右頬に衝撃が走った。
「大丈夫か?これ当てとき。」
声のトーンはほぼ変わらないものの、微かに焦ったような彼に保冷剤らしきものを渡される。
「うちのがごめんな。」
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Na.(プロフ) - 白玉(しーら)さん» 分かってもらえてよかったです!!自分も全員手に入りませんでした( ߹꒳߹ ) (5月2日 1時) (レス) id: cf15b7f5e8 (このIDを非表示/違反報告)
白玉(しーら)(プロフ) - ハイドリのサバゲと魔王ってガチャであった奴だ…ッ!!角名欲しかったけど手に入らなかったやつぅぅぅ (5月1日 23時) (レス) @page38 id: 210efb23dc (このIDを非表示/違反報告)
Na.(プロフ) - 雷狐さん» そんなこと言っていただけて、めちゃくちゃ嬉しいです( ߹꒳߹ )夢主ちゃん愛されてて有難い…!その言葉で更新頑張れます!ありがとうございます! (4月25日 21時) (レス) id: 2fd6a589a2 (このIDを非表示/違反報告)
雷狐 - めっちゃ面白いです!夢主の性格めっちゃ好きです!!更新頑張ってください〜!応援してます!! (4月25日 20時) (レス) @page47 id: b9a082a9af (このIDを非表示/違反報告)
Na.(プロフ) - しゅなさん» キャラ全体的にそうですが、書いてて本当にこれであってるかな…って不安になってるとこもあるので、そう言っていただけて嬉しいです!!キャラの解像度もっとあげれるように頑張ります!! (4月18日 22時) (レス) id: 2fd6a589a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Na. | 作成日時:2024年4月9日 21時