40.〈真相へ〉 ページ42
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��A。その力は自分が正しいと思うことに使いなさい��
昔から、両親にそう言われてきた。
まだ自分の異能力をよく理解していなかった幼い頃の私には理解できない話だったけれど、その教えは間違いじゃなかったんだと気付いたのは最近のこと。
��────Aちゃんの異能力はさ、強すぎることが欠点なんだよね。
強力で万能だからこそ、使い方を誤ればとんでもない事になりかねない。これは推測に過ぎないけど、探偵社一…いや、下手すればこの国を敵に回せるレベルの力を秘めてると私は踏んでいる��
前に一度、太宰さんがそう言っていた。
それは流石に買いかぶりすぎでは？と思ったけど、こういう時の彼の人の話は驚くほど当たる。
……つまり、その推測は正解だったということ。
『っ、はッ……』
ドクドクと心臓が壊れそうな位に脈打っているのが分かる。
肺が痛い。
上手く息が吸えない。
耳鳴りがする。
全身に回る血が沸騰したみたいに熱い。
脳が焼き切れそうになるが、血が出るほど強く拳を握り締めることで何とか気を保つ。
調整、ミスったかな……
でもここで気絶でもして制御を失えば、私の異能はどうなるか判らない。
唇を噛み切ってでも意識を保たなければ。
─────あと少し。
あと少しで何かが掴める気がするんだ。
『…ゔ、げほっ、』
咳き込みながら思わず膝をつく。
口元を押さえた手のひらには、鮮やかな赤が付着していた。
…これが、強い力の代償。
太宰さんの云う通り、私の力は強すぎる。
それ故に今まで自分でも知らない内に制限をかけていたのだと思う。
それが、追い詰められたこの状況で初めて解除された。
そしてここに来て判った事がある。
────この力、前よりも強くなっている。
にわかには信じ難いが、これは紛れも無い事実だ。
ここ最近は異能力を使う頻度が高かったから、尚更判りやすい。
前の私には、こんなに強い力は使えなかった筈だから。
恐らく…この力は刻一刻と強さを増している。
異能力が強くなり続けるなんて聞いた事ないし、そもそもそんな事有り得るのだろうか。
『……っ、どうなってるの…？』
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奏翔 - とても面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2023年3月21日 20時) (
レス) @page50 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月17日 10時) (レス) id: e237c48342 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます！( ；ᵕ； ) これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2023年2月3日 7時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ﾟ+｡:.ﾟおぉ(*ﾟOﾟ *)ぉぉﾟ.:｡+ﾟめっちゃ楽しみに待っていました٩(๑>∀<๑)۶更新ありがとうございます<(_ _*)>麦子さんの小説は大好きです。頑張ってください。これからも応援してます。 (2023年1月19日 0時) (レス) @page48 id: 6b9c5dcab8 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - Senaさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…😭更新頑張ります！ (2022年5月2日 1時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2018年4月28日 20時
