39.〈異能と異能〉 ページ41
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何の嫌がらせか、私と男の異能力には共通点がある。
それは「水を操る」という点。
恐らくこれも魔人の狙いのうち。
相性の良し悪し関係のない、同じような能力を持つ異能力者を私と戦わせ、実力を見ているのだろう。
この力を何に使うかは知らないが。
『ぐっ…！』
食らった攻撃の痛みに思わず顔を歪めると、相手の男は興奮したような顔で「もっとだ！もっと痛がれ！」と連撃技を仕掛けてくる。
とにかくその歪んだ性癖どうにかしてくれないかなあ！！
女を痛めつけるのが好きとか、正直めちゃくちゃ引くから！！
「アハハッ、俺の連撃を躱すなんてやっぱり君凄いね！流石は政府のお気に入りだ！」
『…お気に入り？どういう事？』
「何だ、知らなかったのか？君、政府の秘蔵っ子なんだろ？」
こんな戦闘真っ最中に、初耳の情報が出てきた。
私が？政府のお気に入り？
可愛がられてる覚えは無いんですが？
「…ふうん。本当に知らないみたいだな。
まあそのうち判ることじゃないか？君が消えればこの国の政府はさぞ慌てるだろうなァ…何せ��神の子��なんだから。ヒヒッ」
そう気味の悪い笑みを浮かべる男。
…いや落ち着け。
私を混乱させる嘘という可能性もある。
とにかく今は考えるな。
しかし矢張り、この男かなり強い。
恐らくまだ本気は出していないようだし、これは遊ばれている。
『……そろそろ本気で戦いましょうか』
体制を整えて、静かに深呼吸をする。
……今の私には時間がない。
リスクを承知で、異能力を使うしかない。
「………ヒヒッ、良いよ？
君の異能とオレの異能。…さて、どっちが勝つかな？」
空気が、一瞬にして変わった。
気を緩めた瞬間、負けが決まる。
ここは海の上。
男の異能力は判らないが、私の異能力は海で本領を発揮する。
この条件下なら、もしかしたら。
『─────水龍！！』
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奏翔 - とても面白いです！更新待ってます！頑張ってください！ (2023年3月21日 20時) (
レス) @page50 id: 49dd49021f (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白かったです！更新楽しみにしてます！ (2023年3月17日 10時) (レス) id: e237c48342 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - 瑠李さん» ありがとうございます！( ；ᵕ； ) これからもお付き合い頂けると嬉しいです！ (2023年2月3日 7時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - ﾟ+｡:.ﾟおぉ(*ﾟOﾟ *)ぉぉﾟ.:｡+ﾟめっちゃ楽しみに待っていました٩(๑>∀<๑)۶更新ありがとうございます<(_ _*)>麦子さんの小説は大好きです。頑張ってください。これからも応援してます。 (2023年1月19日 0時) (レス) @page48 id: 6b9c5dcab8 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - Senaさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです…😭更新頑張ります！ (2022年5月2日 1時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2018年4月28日 20時
