お姫様だっこの時の心情�� ページ37
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【お姫様だっこの時の心情】
Aの具合が悪くなり、侑が保健室に連れていったときのお話です。
侑side
午後の授業
今日のAはどうやら調子が悪いらしい。昨日の夜は3時間程しか寝られなかったそうだ。
たった1日睡眠不足になったくらいで倒れたりまではしないだろうが、絶対あいつは、具合が悪くてもギリギリまで我慢するタイプだと思うから少しだけ心配になる。
「(まあ、眠そうなだけで、午前中はちゃんと授業受け取ったし、午後も大丈夫やろ)」
先生の解説を聞き流しながら教科書を適当に眺める。
早く部活の時間になればええのに。こんなん習ったところで将来一体どこで必要になんねん。覚えるだけ無駄やろ。
ノートを取る気にもならず、適当に手元のペンを回しながら、斜め前に座るAへと視線を向ける。
「(…あれ、寝とる？)」
普段は真剣にノートを取っているAが今日はペンを持ったまま机に伏せている。
寝てるのか？…あ、起き上がった。
Aが顔を上げた瞬間、Aのこめかみを一筋の汗が流れていくのが見えた。
よく見ると顔も青白いし、息も少し荒い。
「(あいつ、やっぱ具合悪いんか！)」
Aはその青白い顔で黒板の上についている時計をもの凄い形相で睨みつけている。
絶対あの顔は、「早く授業終われ！」って顔だ。なんで諦めて保健室に行くって選択肢がないんだ。
「(たく、しゃーないな)」
ペンを机へ置き、挙手をして「せんせー」と教師を呼ぶ。
「橘さん具合悪そうなんで保健室連れてったっていいっすかー」
「橘？…確かに顔色悪いな。大丈夫か橘？」
俺は椅子から立ち上がって、Aの元へと近づきAの腕を無理矢理引き上げた。
「ほれ、行くで」
「へ、」
Aが驚いた様子で俺を見上げる。
Aの表情を見て、思わず眉間に皺が寄る。
なんやその青白い顔は。
冷や汗もすごいなやんけ。
なんでそんなんなるまで我慢するんやこいつは。
Aを教室から連れ出し、脇を腕で支えてやりながら保健室へと向かう。
「…ありがとう侑」と弱々しく礼を言うA。
「我慢すんなって俺言ったよな？」
「…言った」
「じゃあなんで我慢してんねん」
やっぱり俺の予想は合ってた。こいつは限界まで我慢するタイプやった。
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Mutk(プロフ) - 語彙力皆無でもう何も伝えられないのですが、この作品に出会えて良かったです。宮侑がこんな恋愛をしていたら、って考えるととっても幸せになれました。ほんとに、ありがとうございます。 (2021年8月12日 9時) (
レス) id: 55e19ab55c (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - バカからのリクエストなんですが、夢主ちゃんとあつむの将来とか書いてほしいです！ここからのリクエストって良いんですかね、、、 (2020年6月9日 15時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - なんでひとり一票しか入れられないんだろ…星連打したい…！！この作品を作ってくれてありがとうございます！！ (2020年2月22日 14時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 完結おめでとうございます！侑とのイチャイチャ楽しみに待ってます！更新頑張ってください (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 間違えましたスイマセン (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もらん | 作成日時：2019年9月16日 16時
