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そしてあっという間に放課後。

どうしても話しかける勇気が出ず、休み時間は話しかけることができなかった。




こうなったら部活が終わるのを待ち構えて、校門で侑を取っ捕まえるしかない。



「(今度こそ、侑と話を…)」











部活の終了時刻まで図書室で自習をして時間を潰して待った。まあ9割くらいは脳内で侑に謝る練習ばっかりしてて、ほとんど自習なんかできてないが。




絶対に逃げられないように、部活の終了時刻の5分前から校門で侑を待ち構える。







あーーヤバイ緊張する。




今夜は少し夜風冷たい。緊張のせいか寒さのせいか身体が縮こまる。






侑はあたしの話を聞いてくれるだろうか。逃げられたりしないだろうか。もし逃げられたらあたしは間違いなく侑の足には追いつけない。





心臓がバクバクする。


なんか胃も痛くなってきた…頑張れあたしの胃








部活の終了時刻となり、いろんな部活の人達が下校をし始める。


校門を通る人たちをじっと見つめ、侑が通るのを待つ。侑が校門を通る瞬間を絶対に見逃すわけにいかない。何がなんでも捕まえなくては。








「(あ、あれは!)」


校門へと向かってくるバレー部の集団を発見。






「今日の侑は荒れとったな〜」

「なんかあったんか?」

「喧しい!!そんなん俺がよくわかっとるわ!!」

「おい侑。何があったんかは知らんが、人に当たるのはやめい。今日のプレーはお前が悪いやろ」

「うっ、…すんません北さん…」





うわあ、見るからに荒れてる〜。確実にあたしのせいだ。うわあうわあ話しかけづらい…でも話さなくちゃいけないし、イイイイ




パシンッ!

「ウシッ!!!」

頰をパンッと叩き、気合いを入れる。





そして、リュックの肩紐をぎゅっと握り、侑へ向かって走り出した。




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Mutk(プロフ) - 語彙力皆無でもう何も伝えられないのですが、この作品に出会えて良かったです。宮侑がこんな恋愛をしていたら、って考えるととっても幸せになれました。ほんとに、ありがとうございます。 (2021年8月12日 9時) (レス) id: 55e19ab55c (このIDを非表示/違反報告)
夜狐 - バカからのリクエストなんですが、夢主ちゃんとあつむの将来とか書いてほしいです!ここからのリクエストって良いんですかね、、、 (2020年6月9日 15時) (レス) id: 5c5bcab0c3 (このIDを非表示/違反報告)
ドク(プロフ) - なんでひとり一票しか入れられないんだろ…星連打したい…!!この作品を作ってくれてありがとうございます!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: f0778d3186 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 完結おめでとうございます!侑とのイチャイチャ楽しみに待ってます!更新頑張ってください (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめらー - 間違えましたスイマセン (2019年10月18日 21時) (レス) id: de3c7d3997 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もらん | 作成日時:2019年9月16日 16時

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