第5話 ページ7
太宰「無理やり押しかけて…悪いね。」
冬華「いいえ、私もどうせ独りぼっちですしね。」
太宰「そっか……にしてもここは女の子の部屋って感じがするね。」
冬華「……女の子らしい、ですか?」
織田作によると一回も入ったことがないという。
会うときは織田作の部屋でしか会わないそうだ。
うん、女の子らしい部屋っていうのは事実だけどね。
太宰「しかし……織田作は遅いな…任務が長引いているのかな。」
冬華「……それは大変そうですわね。ミミックを叩き潰すつもりで?」
太宰「そうだね。でも奴らは軽く小突いて泣き出して逃げ出すような奴らじゃぁない。」
冬華「へぇ…そういえば……。」
彼女がなにかを言おうとしたとき玄関の扉が開いた、
織田「冬華、お邪魔する。」
冬華「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい。」
太宰「そこはいらっしゃいでいいと思うんだけど……。」
織田「今日は泊まって行く。冬華も明日から任務だろ。」
冬華「そうね、お兄ちゃんは反対なの?」
織田「本音を言えばな。だが、少ししたら俺よりも強いマフィアになる。」
太宰「へえ。」
冬華「……芥川さんの足を引っ張らないように頑張ります。」
太宰「うん、頑張って。」
冬華「ご飯でも食べて行くよね?太宰さん。」
太宰「ああ。勿論食べて行くよ。」
織田「あれ、お前は料理できたか?」
冬華「お兄ちゃんが私のことを知らないだけよ。貴方は私に興味ないから仕方ないわね。」
太宰「そんなに怒らない怒らない。」
今日の夕食はカレーライスだろう。
いい匂いがする。
ー
次の日早く妹が出発。
待ち合わせがあるそうで。
妹の初任務。
しかも太宰も一緒に泊まっていたのを忘れていたな。
太宰「あ、織田作早いねえ、おはよう。」
織田「おはよう。」
太宰「妹さん、立派で良いよね。」
織田「ああ。……それに孤児の件はどうしたら…。」
太宰「……話した方がいいと思うよ。孤児の事があの子にバレたら……ね?」
太宰が言うのも分かる。しかもあの子は銃を所持していたはずだ。
織田「今日はこの部屋で……ゆっくりするか。」
太宰「うん、折角可愛い妹の部屋に入れたしね。」
織田「…やめろ。」
そうして妹の帰りを待つことになった。
8人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時