第29話 ページ32
それは、治癒ステッキで治す。
太宰「……病院。」
マユ「何かあれば言ってね。私買ってくる。」
橘「私が買いに行きますよ。」
太宰「……なんでこっちを見ないの?」
橘「あっ…えっと……。」
太宰「……まぁいいか。」
恐らくこの子が何かを知っている。
先輩である冬華が意識不明の為喋れないと言うわけか。
双葉「……しかし二つの組織のトップが襲われると。」
橘「大変ですよ。……先輩が起きなければどうします?」
双葉「貴方がリーダーじゃない!貴方が決めて。」
橘「とりあえず事実を伝えて紅葉様の指示を仰ごう、」
双葉「私、連絡して来ます。」
太宰「君、もしかして……狙撃手?」
橘「えっ……?」
太宰「矢っ張り、そうなんだね?」
表情が固まってる。彼女が撃ったのか……。
橘「……だから、どうするんです?」
太宰「どうもしないよ。」
橘「そうですか……悪く思わないで下さいね?」
太宰「……ああ。」
橘「……私は彼女のため貴方を除いた探偵社員に牙を剥きますよ。」
太宰「ああ、よくわかってる。」
橘「異能の内容は此方が上。……次の一手があるのでしょう?預言者は完璧でしたね。」
太宰「預言者?」
マユ「冬華ちゃんの友人よ。彼女の能力は確か……5ヶ月先の未来まで見通す。恐ろしい異能力ね。」
太宰「……ふぅん。」
マユ「……冬華ちゃん、意識が戻るといいなぁ。」
しばらくステッキは使わないみたいだし……。
太宰「じゃあ私の5ヶ月後は?」
双葉「太宰さんは知らなくてもいいのよ。私たちの作戦に関わる。」
太宰「冬華が見込んだ異能者ッて事かなぁ?」
双葉「……その目はなんとなく察しがついたと?」
太宰「いいや、冬華のこと想像したら…ね。」
双葉「興奮してたのか。」
太宰「うん。」
双葉「マユさん。そろそろ社長の病院に向かいましょう。首を貰いましょう。」
マユ「ですね。ここは真緒に任せます。」
真緒「……ん。」
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作者名:黄泉 | 作成日時:2018年7月21日 20時