黒装束 ページ11
立っていたのは、黒の短パン、ニーハイ、スニーカー、フード付きのパーカーと、黒ずくめ(黒装束っていうんだっけ？)のヤツ。
不「なっなんだ？テメェ…」
相手の1人が戸惑いながらも言う。
黒装束「…ただの通りすがりの者ですよ。」
俺よりも小さいヤツはめんどうくさそうに答える。
不「ハッ！とか言ってどうせコイツの仲間だろ！」
黒装束「ん。それっぽいけどちょっと違うかな。」
不「はあ？テメェ何言ってやが…
黒装束「それにしても、数人で自分より小さい奴に手出すとか阿呆だね。」
…ンだと…？」
相手の表情に青筋が浮かぶ。
黒装束「全く、いつからこんな輩が出たんだか。」
不「このガキが…！」
相手は俺じゃなく黒装束の方に向かった。
思いっきり拳を用意したまま。
黒装束「…相手に攻撃するパターンをわざわざ見せるなんて、馬鹿じゃん。」
けれど、そんな攻撃もアイツはスイ、と避けてそれが五分後くらい続いた。
ー結局、相手が全員でアイツを殴りにかかっても、傷一つ負わすことはなかった。
不「な、なんなんだ。お前…！」
ゼェゼェと息を切らしながらあいつらは黒装束に聞いた。
だって、一見、ただ逃げるだけでもそれをずっと続けるなんて中々できない。
しかも、黒装束は息切れ一つしていない。
直感で思った。
コイツは絶対強い奴だと。
黒装束「……」
コツ、と相手のリーダー的な奴の方へ黒装束はゆっくり歩き、彼の耳元で何かを言った。
黒装束「ーーーー」
不「…ハ、な、なん、だ、と…」
黒装束「そのまんまの意味だけど。」
不「あっありえねぇ！アイツらは都市伝説みたいなもんだ！そ、それに、いたとしても、もう死んだって…」
黒装束「だから、ーーだったら
ーどうする？」
ピシリ、空気が何かに破れた感覚がした。同時に寒気も。
原因は、アイツの発する気から
気温も変わった訳じゃないのにゾッとした。
不「ヒッ！」
不「す、すいませんでした！」
そんな状況に耐えられなかったのか、不良たちは一目散に走って行った。
数秒経って
黒装束「…じゃあね。今度は面倒なことに絡まれないことを祈るよ」
フードから微かに見える紅い眼を少し細めて黒装束はその場から立ち去った。
ーー
その後、帰って影山とか大地さんとかにスゴイ怒られたけど、俺はそれどころじゃなかった。
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蒼(プロフ) - 黒マスクメロンさん» 面白いと言って頂けるとは…恐悦でございます!! (2018年2月8日 11時) (
レス) id: 022e3e3db4 (このIDを非表示/違反報告)
黒マスクメロン - とても面白くて大好きです！(*^o^*) 続きを楽しみにしています�� (2018年2月5日 21時) (携帯から) (レス) id: 5fe3ed35c6 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - シノさん» 私も不良系好きです！更新が遅くなり申し訳ないのですが、それでも読んで頂けるのは幸いです。ありがとうございます。 (2017年12月31日 0時) (レス) id: 022e3e3db4 (このIDを非表示/違反報告)
シノ - 凄く面白いです!!自分は不良系の小説大好きなので!しかもそれにはHQときた…((体調を崩さない程度で更新頑張って下さい! (2017年12月21日 7時) (レス) id: 4d5c521a19 (このIDを非表示/違反報告)
蒼(プロフ) - いちごミルクさん» ありがとうございます！夢主の性格は私の好きな人物設定になってしまうので申し訳ないですが…。そう言って頂けると嬉しいです！ (2017年8月12日 0時) (レス) id: 022e3e3db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼 | 作成日時：2015年9月20日 22時
