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11月・続 ページ35

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「「北さんのお子さんですか……?」」


「ちゃうわ。」


『…………』





声を揃える宮兄弟。

北は冷静に切って捨てた。



Aは高身長宮兄弟に覗き込まれ

さすがに怖かったのか北の背後にへばりつく。





「説明したやろ。……仲良うしてる近所の子や。」


『……こんにちは、Aいいます。』


「自分らも挨拶せえよ。
Aの方がちゃんと挨拶出来てるやないか。」


「「すんません!」」





ビシッと姿勢を正す宮兄弟に

Aは北はやっぱり凄い人なのだと再確認する。





「俺は宮侑。よろしゅうな。」


「宮治。よろしゅう。(ツム)とは双子やで。」


『侑と、治……か。よろしゅう!』





にぱ、と笑ったAに宮兄弟は目をパチパチとして

同じように笑った。





「Aはおにぎり好きか?」


『むっちゃ好きやで!
おにぎりは米を1番美味しく食べられるからな!』


「なんや分かっとるやないか。
ほなAには治特性おにぎりご馳走したるわ!」


『ほんま!?嬉しい!!』





きゃっきゃと盛り上がる治とA。

取り残された北と侑は思わず顔を見合せた。





「……楽しそうでなによりやわ。
侑、最近はどうや?」


「ええ感じですよ!
みんな流石に上手いんで俺も負けられません。」


「うん。侑なら出来るわ。応援しとるで。」


「……!!!あ、ありがとうございます!!」





バッ、と頭を下げる侑。

北はそんな侑を見て微笑んだ。






『侑はばれーしとるんやな。』


「"MSBYブラックジャッカル"ってチームで
セッターしとるんやって。」


『せったー?』


「次に攻撃する味方にボールを送る人のことや。」


『ほぉ……なんや重要な人なんやろなぁ。』


「お!?自分よお分かっとるな!
セッターは重要なんやで!」


『わ、』





わしゃわしゃとAの頭を撫でる侑。

Aは目を細めてそれを受け入れる。





「……侑、加減してやり。」


「ハッ……す、すまんな。」





ほんの少しだけ機嫌が悪くなったように見える北。

Aは知ってか知らずか北の手を握る。





『なぁなぁ、信ちゃんは何おにぎりが好きなん?』


「んー……せやなぁ、梅おにぎりとか好きやな。」


『梅!梅も美味しいよなあ!
あ、うちは塩むすびが好きやで!』





にこにこと嬉しそうに笑うAと北。

今度は宮兄弟が顔を見合せる。




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「「(北さんめっちゃ笑うやん。)」」

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沙羅(プロフ) - トロピカーナブランケットツッパーナムルさん» めコメントありがとうございます!!そう言って頂けて本当に嬉しいです!!読んで頂きありがとうございました!!! (2021年7月4日 0時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
トロピカーナブランケットツッパーナムル - いやこの作新ガチ好き (2021年7月3日 17時) (レス) id: 99e5f8b903 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - でこりんまんさん» コメントありがとうございます!来て貰えて本当に嬉しいです…!!切ない、でも幸せなお話が書きたかったのでそう言って貰えて私も感涙です……!!!読んで頂きありがとうございました!! (2020年10月26日 12時) (レス) id: 1f154ecd75 (このIDを非表示/違反報告)
でこりんまん(プロフ) - 幼なじみは個性的から飛んできました……!凄く素敵なお話でうるうるしながらよませていただきました……!! (2020年10月26日 8時) (レス) id: 5f3c679f42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙羅 | 作成日時:2020年10月25日 19時

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