検索窓
今日:6 hit、昨日:9 hit、合計:27,957 hit
日に日に増えていく傷。



どんどんやせ細っていく貧相な身体。



傍から見れば、私はとても不幸で可哀想な人間だったのだろう。



でも、私は不幸と感じたことはなかった。



彼がいてくれたから。



___そう、あの日までは。



「やめて!彼を殺さないで!!」



「近づいてはダメだ!あれは鬼なんだぞ!!」



「違う、鬼なんかじゃない!!だって、だって彼は____」



その瞬間、少しだけ綺麗に見えてしまう鮮明な赤が飛び散った。



その赤は彼の血だということに最初は気づけなくて。



でも、その赤と共に宙に舞う彼の頭がそのことを嫌というほど教えてくれた。



そんな状況でも微笑み続ける彼の顔を視界に入れた後、私は意識を手放した。執筆状態:完結














おもしろ度の評価
  • Currently 9.94/10

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
88人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みゆう | 作成日時:2020年8月16日 6時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。