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小|中|大|日に日に増えていく傷。
どんどんやせ細っていく貧相な身体。
傍から見れば、私はとても不幸で可哀想な人間だったのだろう。
でも、私は不幸と感じたことはなかった。
彼がいてくれたから。
___そう、あの日までは。
「やめて!彼を殺さないで!!」
「近づいてはダメだ!あれは鬼なんだぞ!!」
「違う、鬼なんかじゃない!!だって、だって彼は____」
その瞬間、少しだけ綺麗に見えてしまう鮮明な赤が飛び散った。
その赤は彼の血だということに最初は気づけなくて。
でも、その赤と共に宙に舞う彼の頭がそのことを嫌というほど教えてくれた。
そんな状況でも微笑み続ける彼の顔を視界に入れた後、私は意識を手放した。執筆状態:完結
どんどんやせ細っていく貧相な身体。
傍から見れば、私はとても不幸で可哀想な人間だったのだろう。
でも、私は不幸と感じたことはなかった。
彼がいてくれたから。
___そう、あの日までは。
「やめて!彼を殺さないで!!」
「近づいてはダメだ!あれは鬼なんだぞ!!」
「違う、鬼なんかじゃない!!だって、だって彼は____」
その瞬間、少しだけ綺麗に見えてしまう鮮明な赤が飛び散った。
その赤は彼の血だということに最初は気づけなくて。
でも、その赤と共に宙に舞う彼の頭がそのことを嫌というほど教えてくれた。
そんな状況でも微笑み続ける彼の顔を視界に入れた後、私は意識を手放した。執筆状態:完結
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作者名:みゆう | 作成日時:2020年8月16日 6時