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第21話 ページ21

「そっか…ねね、新八くん、神楽ちゃんって呼んだらなんか変に思われるかなぁ…」
「別に何も言わないだろ…呼んでみれば??」
「それはなんか緊張する」
「お茶が入りましたよー」

すっと志村さん…新八くんがお盆にお茶を乗せて机の上に差し出してくれる。
銀時は私を煽っているのか高い声を出す。

「新八くんありがとぉ」
「なんですか銀さん気持ち悪い」
「ありがとうございます…えっと…新八くん」
「いえいえ」
「対応の差違い過ぎない??新八くん」

新八くんは銀時を無視してお盆をキッチンに片しに行った。
銀時はへへんと笑う。

「よかったじゃねえか、呼んでも大丈夫だな」
「うん…仲良くできればいいんだけど…」

また新八くんが居間に帰ってくると、ソファに座りお茶を飲んだ。
私も用意されたお茶を手に取る。
暖かいお茶だったので息をふきかけて少しずつ飲んだ。

「そういえばさっき銀さんの写真見せてもらいましたよ」
「俺の??」
「ほら…昔4人で撮ったやつ。まだもってるの」

私は先程の写真を取り出して銀時に見せる。
何も言わずに銀時は写真を見つめ、私に返してくる。

「懐かしいもん持ってるな」
「大事に持ってたの。でも今と変わらないね、銀時は。桂も久々にあったけど何も変わってない。強いて言うなら…白い子連れてたくらい??」
「エリザベスか??」
「そうそう」

結局エリザベスとはなんだったのか。
わからないが、深く追求しては行けない気がしたので何も言わなかった。
私は手を当てて、欠伸をする。
時刻は10時過ぎ。

「寝るか」
「そうですね」
「今日は4人で寝るぞ。布団は敷いてあるから。綾乃は新八からもらったパジャマに着替えてから寝ても着替えなくてもいいから好きにしろよー」

そう言って銀時が寝室に向かおうとしたので、新八くんと目を合わせてから銀時に言う。
あまり大きな声では言えないが。

「実は…パジャマじゃなかったんです。あれ」
「そうなの…今日は着物で寝かせてもらおうかな、なんて」
「なんでだよ、サイズ合わなかったのか??」

銀時はどこから持ってきたのか、新八くんから渡された赤のベビードールを発見する。

「違うんです、銀さん誤解です!!!!」
「新八、お前こんな趣味があったのか。いかんよ、いくらお前の姉ちゃんがキャバ嬢でこういう服着た人が見たいと思ってもさぁ…」
「違うって言ってんだろ人の話聞けよ」
「知ってるって。年上好きだねぇ」
「だから違うってば!!」

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作者名: | 作成日時:2019年8月29日 0時

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