やきもち mychan ページ8
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『ごめんごめんおまたせ!』
「大丈夫!!なんかAのクラスめっちゃ騒がしくなかった?」
一緒に帰ることがもう恒例になっている私達。『席替えしてたんだよね〜』と伝え急いで靴を履いた。めいちゃんは「へー!いいなー!」と言いながら私の隣に並び一緒に歩き出した。
「隣の席、だれになったのー?」
『え"っ』
「…え?」
そういえばそうだった。誰?と聞かれ私の思考を回らせたが私の隣の席はそう、あまりめいちゃんが良いと思ってない私の幼馴染だ。幼馴染ということもあって距離も近く親同士もとても仲がいい。めいちゃんはそれを知っていて「なんで!!俺の彼女なのにずるい!!!あいつ嫌い!!!」と公言している。
私のこの反応を察したのかめいちゃんはいつもは学校の近くでは繋がない私の手をぎゅっと握り恋人繋ぎにした。
「なんなのあいつ!!!俺の方がAのこと好きなのになんでクラスも一緒で席もとなりなの!!!!」
『ちょっと声大きいって、』
「なんでAもそいつのことかばうのーー!あーーー俺悲しい!」
めいちゃんはそう言ってムスッとしてしまった。あの幼馴染にも他校に彼女がいるだがそれを知っていても嫉妬してしまうらしい。…いやでもめいちゃん側にそういう幼馴染がいたら私も嫉妬しちゃうかも。
「Aはなんにも思ってないってわかってるんだけどさ、」
『うん私の彼氏めいちゃんだもん』
「…めいちゃんのことが一番だよね!!」
『そうもちろん』
私がそう言うとめいちゃんは少し機嫌が良くなった。学校から結構歩いて遠くなったところでめいちゃんはぴたっととまる。私が不思議そうな顔をするとめいちゃんは私の顎を掴んで上に上げると一瞬だけキスをした。
めいちゃんは「外でキスとかはずかしいむり!!」と言うタイプなのでとても驚くとめいちゃんは顔を赤くさせた。
「もうあの幼馴染に嫉妬しない!!!」
めいちゃんは大きい声でそう言って私の手を再び使い歩き出した。私がからかって『ほんとー?』と聞くと「もうない存在として扱う!!」と言った。それはそれでどうなのか…
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作者名:みるる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Nagisa-Aonami/?w=1
作成日時:2021年11月28日 19時