あまい ark ページ17
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今日はあらきさんのお家でお泊まり。
しっかりと美味しい料理を振舞ってもらい、お風呂タイム。何があるか分からないので念入りに体を洗って、いい匂いのボディクリームを塗る。
…今回のお泊まりこそ、あるかもしれない。
もはや何かあって欲しい私ではあるのだが、あらきさんも全くもってそういった素振り見せない。
『お風呂あがりました〜』
「はーい、俺も入ってくるね」
濡れた髪をタオルでゴシゴシしながらリビングに行くと、パッと目が合って逸らされた。通りすがりに頭をポンポンされてキュンとしてしまった私はいるのだけれど。
やっぱりあらきさんってそういうこと興味無い…?大体お風呂上がりの恋人を見たらドキッとしちゃうものじゃないの……!?私あらきさんのお風呂上がりかっこよくてドキドキだよ!?!!
思わず頭を抱えたくなった。
〜
「なんか今日様子おかしくない?」
『…え!?なんにもないですよ?』
「そーお?」
2人ともお風呂から上がってゆっくりテレビタイム。
ソファで2人。特に今日も何もなさそうで不安になってきた。
ちょっとだけならアピールしてもいいよね、と思い少しだけ距離を詰めて座ってみる。あらきさんの目線はテレビに映されたままで特に反応もなかったので、頭をあらきさんの肩に寄せてみた。
「眠い?」
『ううん、眠くない』
「…」
『んっ………えっ!?』
「ちょ、驚きすぎじゃあない?笑」
『いやだって、え?突然すぎません?』
本当に突然、あらきさんの顔が近づいてきて、ちゅっと唇も唇が合わさった。思わずガバッと体を起こすと彼はくすくす笑っている。
「いや、かわいーなーと思って」
『えっえっ?』
「はははっ笑 顔赤すぎでしょ」
『だって、あらきさんそんなキスもしないし、配信でもえっちな話乗っていかないじゃん、』
「えー?そうかなあー」
『そうだよ!だからあんまり好きじゃないと思ってた』
私がそう言うとあらきさんは、「どうしてそうなんのよ」と笑いながら私の方を向いた。そして完全に気の抜けた私の肩をトンッと押された。
突然なことにびっくりした私は起き上がろうとするとあっという間にあらきさんが私の上に。
「俺も男なんだから好きな子とこういう事したいって思うでしょうよ」
『まって、あらきさん』
「待てませーん 」
『んっ』
そしてまた合わさる唇。
やばい、こんな甘いあらきさん知らない。完全にあらきさんの甘い雰囲気にのまれた私は目を閉じた。
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作者名:みるる | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Nagisa-Aonami/?w=1
作成日時:2021年11月28日 19時